ブリスベン市議会による外来種のシカ間引きの増加 2014/8/6

      2016/05/18

The Courier Mail 2014年3月15日

Brisbane City Council feral deer cull increases』

"ブリスベン市議会による外来種のシカ間引きの増加" (英文PDF)

担当者:Mayaka

《要約》

今回の会計年度(訳注:2013年7月~2014年6月末)において、前年よりも多くのシカがブリスベンで撃ち殺されており、市議会の射撃の名手は郊外を踏みつけて歩く群れとの戦いを続けている。
野生動物の支持者は、この狙撃を賞賛していて、1人の著名なクイーンズランドの運動家は市議会にこの試みを促進していくことと、間引き頭数を増やすように要請している。
Wildlife Queenslandの代表者、Des Boyland氏は彼の組織は地方に棲むシカを除去する努力を歓迎すると言った。「もし1頭でもシカがクイーンズランド州にいれば、多すぎる。」と。
この間引きは、シカたちが大きな交通事故や固有種を踏み潰してしまったり、小川の土手の腐食や、病気を蔓延させる原因となるかもしれないおそれから始まった。
市議会は、主にPullenvale、Brookfield、Mount Ommaney、Oxley、Pinjarra Hillsでの狙撃を行うため3人の動物管理の専門家と(一人の)契約者を利用した。
2012年から2013年の間で49頭のシカがブリスベンの市議会の領域で撃たれた。本会計年度(訳注:2013年7月~2014年6月末)には59頭が殺された。2012年から2013年の間に約100件の苦情が寄せられ、今年はこれまで(訳注:2014年3月時点)に既に78件である。
Boyland氏は「市議会と地主は野生化した(外来種の)動物を取り除く義務がある。それは早急なほど良い。」と言う。
「残念ながら、人々は動物たちを制御できない状態にしてしまい、彼らは環境に大規模な損害を与えている。」
Pullenvaleは最も多い39件もの苦情を記録していて、次に多いのはBrookfield、Upper Brookfieldである。
Boyland氏はシカはドライバーや自宅保有者に重大な危険性を引き起こす、と言う。「彼らは突飛であり、交通の危険になる」と。
彼はこの間引きについてたったひとつだけ問題があると付け加えた。「私たちは今年(訳注:2014年1月~3月まで)たった2頭しか間引きされていないことに落胆するであろう。」
ブリスベン市の Environment,Parks and Sustainability(訳注:環境、自然公園と維持可能性を担当する)部署の議長であるMatthew Bourke氏は、人々はシカが有害な動物として分類されていること、市議会が害獣を制御するのに毎年20万ドル以上払っていると言うことを覚えておく必要がある、と言った。
「ブリスベンにはルサジカやアカシカ、ファロージカを含む400頭ほどのシカが生息しており、それらはすべて環境的、経済的、社会的な脅威から、州と市議会の立法のもと、害獣に分類されている。」と彼は主張する。
「市議会は、特にシカが人々に近寄りすぎることや、道上まで来てしまうことに関して安全性の心配をしている。

シカは重大な交通の危険を引き起こす。また、固有種の植物や公園、小川の土手の侵食や固有の野生動物との競争、病気の蔓延、繁殖期の雄ジカにおいて公衆の安全性の脅威などの原因となりうる。」

《感想》

この記事を読んで、まず思い出したのは北海道の蝦夷鹿の問題です。
北海道に生息していたオオカミを人間が淘汰してしまったことにより生態系が崩れ、オオカミが補食していた鹿の頭数が急増してしまいました。
その結果増えすぎた鹿が農作物をダメにしてしまったり交通事故が起きたりとこの記事にとてもよく似たことが日本でも起きています。
確かに人間に様々な被害があり、数を減らさなければならない状況ではありますが、蝦夷鹿の問題に限ってはもともと私たち人間が生態系を壊してしまったことが原因です。
『増えすぎているから淘汰して数を減らす』ということを繰り返していたら、人の手によってさらに野生の生態系が崩れてしまうのではないかと少し心配になります。
このような問題に対し、人間と自然、野生の動植物が共存していけるような最善策が見つかれば良いなと思いました。

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