ビルビーを救うためにCurrawinya National Park が2倍の大きさに 2015/8/21

      2016/05/13

ABC News 2015年6月16日

『Currawinya National Park size doubled to help endangered bilbies, Queensland Government says』

"絶滅の危機にさらされたビルビーを救うためにCurrawinya National Park が2倍の大きさにされるとクイーンズランド州政府が発表した" (英文PDF)

担当者:Emi

《要約》

絶滅の危機にさらされたビルビーを救うためにCurrawinya National Park が2倍の大きさにされるとクイーンズランド州政府が発表した
州政府が隣り合った3つの区画を手に入れたため、クイーンズランド州南西部にあるビルビーに優しい国立公園は2倍の大きさになるだろう。

Cunnamullaの南西部のCurrawinya National Parkは25平方キロメートルの防護フェンスを破ってきた野生化したネコ(野良猫)に滅ぼされかけて保護されたビルビーが多く生息している所だ。

このビルビーのフェンスは2003年に造られ、300頭の絶滅の危機にある有袋類に安全な避難所を用意した。しかし、そのフェンスは、2011年の終わりと2012年の初めにその地域で起きた洪水で被害を受けた。

Save the Bilby Fundの最高経営責任者であるKevin Bradley氏は、ネコが壊滅的な衝撃を与えたのだ、と述べた。

「我々は本当に大きなショックを受けました。あのフェンスを造るのにたくさんの労力が費やされてきたのに」

ビルビーは、Currawinya National Park に住む14種の絶滅危惧種の中の一つだ。

クイーンズランド州政府は、国立公園にするための3つの隣接する土地の購入に500万ドルを使った。

国立公園大臣であるSteven Miles氏は、元々この土地は主に牧羊の放牧に使われたと述べた。

「既存の国立公園に約20万haの土地を追加したことで、(訳注:QLD州内)最大級の国立公園になります」

「同時に、それは本当に重要な画期的な目標を達成しました。

今、クイーンズランド州の5%以上が国立公園になるのです」

次の5年間で、新しい区域を管理するために270万ドルが使われるだろうとMiles氏は述べた。
防護フェンスも修復され、Gold CoastのDreamworldを含む動物公園はビルビーの繫殖を行っている。

75匹のビルビーがその公園のフェンスで囲われた区域へ放される準備ができたが、しかし、残っている野生のネコの集団がその区域から駆除されてからである。

30匹を超えるネコが既に捕えられたが、まだ6匹が残っていると推定されている。

Bradley氏は、野生化した有害小動物は巧みに逃げ捕まえにくい、と述べた。

「彼らは信じられないほど身を隠すのに適していて、とても、とても捕まえるのが難しいのです」と彼は話した。

「ネコの数がより少なくなるほど、より捕まえるのが難しくなるのです」

その地区の探知犬であるSophieは、残っているネコを見つけ出してもらうために採用された。

Queensland Murray-Darling Committeeから来た犬の調教師であるDave Berman氏は、Sophieはキツネも見つけることができる、と述べた。

「このようなイヌたちは、ネコを見つけるためにとても重要です」と彼は話した。

「未だに残っているネコたちは、今まで罠や餌で捕まえられなかったネコたちなのです」

Bradley氏はネコがいない範囲は、それらの種が生き延びることに重要な範囲であると話した。

「絶滅危惧種たちは主に侵入した種が原因で極度の圧迫を受けています」と彼は話した。

「我々がネコやキツネをその土地で統制する方法や他の大きな圧迫の原因となる問題を解決してこなかったため、ビルビーたちは絶滅寸前(CR:Critically Endangered)にあるとみなされています」

75匹のビルビーがいつ放されるか見通しがたっていない。

感想

野生動物保護トレーニングコース中にもクイーンズランド州の洪水のお話は少し伺いました。フェンスを造って捕食動物の侵入を防いでもそのような災害によって不測の事態になる可能性があることを考えると、普段の人間の生活の面ではなく、動物保護の面で自然災害と向き合っていくのも難しい部分があるのだなと感じました。国立公園の面積が増えるという良いことの反面、そのような難しい部分も増えていくと思います。
過去に人間によって国内に持ち込まれたネコやキツネなどの捕食動物が在来種を脅かしてしまうという問題は、在来種を守るために捕食動物の処分という形での対処は避けられないことだと思います。しかし仕方ないこととはいえ処分と聞くと哀しい気持ちになってしまいます。ネコやキツネの動物によって圧迫され絶滅の危険におかれるビルビーなどの動物を、イヌに手伝ってもらい守るという、動物との様々な関係があるのが興味深いと感じます。

 - AJWCEFブログ