サイクロンによって打撃をうけた野生動物が危機の淵から戻ってきた 2012/12/22

      2016/05/18

Courier Mail 2011年12月17日

『Cyclone-hit wildlife returns from brink』

"サイクロンによって打撃をうけた野生動物が危機の淵から戻ってきた"(英文PDF ...coming soon)
要約/感想:KANA

要約mahogany glider

サイクロン・ヤッシーが猛烈な勢いでクイーンズランド州北部の熱帯雨林を通過した11ヶ月後、絶滅の危機にあるmahogany glider(マホガニーフクロモモンガ)やcassowary(ヒクイドリ)の個体数が回復している兆しがみられている。
クイーンズランド州北部の自治体やクイーンズランド州立自然公園・野生動物管理局のレンジャーたちによってこの大きな鳥を助けようと努力され、131トンという大量のフルーツがヒクイドリの餌場に供給されてきた。
動物相や植物相はこの巨大な嵐に破壊されただけではなく、森や昆虫類の回復を遅らせる想定外に乾燥した冬により二重苦をこうむることになった。
casowarry湿潤熱帯地域のための自然資源管理グループTerrain NRMはフクロモモンガ、ヒクイドリまたサイクロン・ヤッシーにより影響を受けた沿岸地域の熱帯雨林を守るために連邦政府により$825,000 の援助を受けている。
クイーンズランド州立自然公園・野生動物管理局(QPWS)職員がフクロモモンガが回復しているよい兆候を見つけたとTerrain 現地プランナーのTony O’Malleyは話した。
「月曜日に雄と雌のフクロモモンガをリリースしましたが、介護されている個体はいません。まだ毛が生えていない仔が袋の中にみられた事など、繁殖がうまくいっているサインがいくつもあります。さらに、広葉樹のペーパーバークやブラッドウッドの木々も花を咲かせています。サイクロン・ラリーの後、ブラッドウッドは再び花が咲くまでに2年かかりました。なので、これはとてもよい兆候です。また、フクロモモンガにとってよいタンパク源であるセミの数も十分となっています。」
環境省大臣のVicky Darling はボランティアの人達がヒクイドリを助けるためにおよそ4200時間もの時間を400kgの果物をカットしたり、種を取り除いたり105もの餌場に撒いたりに費やしてくれたと述べた。サイクロン直後から州全体から多くの人がレンジャーたちを助けるために来てくれたとも話した。またサイクロンはカードウェル、イニスフェイルまたミッションビーチ間のヒクイドリ生息地を広範囲にわたって破壊し、ヒクイドリが食する熱帯雨林のフルーツを不足させた。しかし、幼鳥と一緒にいる雄鳥が12ヶ所の異なる地域で目撃されているとのことだ。

合計21頭のヒクイドリが今年死亡している。そのうち9頭は交通事故により、4頭は犬による攻撃にて死亡した。

感想

2011年2月2日夜半、クイーンズランド州北東部に超大型サイクロン‘ヤッシー’が上陸しました。このサイクロンはカテゴリー5に分類され今世紀最大級ともいわれました。幸い人的被害はほぼなかったようですが、一方で多くの自然が破壊されたことによりそこに住む野生動物が多大なる被害を受けることになりました。
今回のこの記事にでてくる Mahogany glider(マホガニーフクロモモンガ)は 絶滅危惧の動物でクイーンズランド州北部の中でも限られた狭い地域(インガムとタリーの間)にしか生息していません。またcassowary(ヒクイドリ)も絶滅危惧にあるダチョウ、エミューに次ぐ世界で3番目に大きな飛べない鳥です。熱帯雨林に住むこの鳥は体は黒色、首は青と赤の美しい鳥です。両者とも土地開発により生息地を奪われ絶滅危機にあるのですが、今回のサイクロンにより更なる生息地破壊の被害を被ってしまいました。
絶滅危機にある動物の話になると、土地開発や交通事故など人為的原因が注目されがちですが、この記事を読んで自然災害も大きな影響を与えていることにあらためて気づかされました。
そして、ダメージを受けた自然がまた元の調和のとれた森に戻るには時間がかかると考えられますが、人の助けによってそれを早めることができることを知りとてもすばらしいと思いました。動物にしろ植物にしろ自然繁殖がうまくいっているというのは種の維持に最も大事なことです。一人ひとりの頑張りが、思いを共にした仲間の力と合わさって大きな結果を呼んだという素敵な記事だと思いました。

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