タスマニアデビルは病気を逃れ、車にひかれる 2016/10/25

      2016/10/25

Sunday Morning Herald 2015年11月27日
『Tasmanian devils escape disease, to be killed by cars』(英文PDF)

担当者:Ken

《要約》

これまで8頭の飼育下繁殖したタスマニアデビルが野生復帰プログラムの一部として放野(訳注:野生に返す事)された後、島の道路上で殺された。

直近の死亡した4頭はニューカッスル近くのデビル アークサンクチュアリ(訳注:保護区)で繁殖された後、先週、ホバートの東にあるフォレスティエ半島(Forestier)の森林で放野された。

これらの動物達は半島のタスマン ハイウェイ(訳注:高速道路)で死亡した。この場所は曲がりくねった森に覆われた観光ルートで、タスマニアデビルが放たれた場所から15キロ離れた場所である。
マイクロチップによってタスマニアデビルの個体識別が確認され、それらのデビル達は本種の存続を脅かす、デビル顔面腫瘍性疾患に罹患していない野生下の貴重な個体群であった。

「この出来事は当然ながら悲しい。これは後退以外の何ものでもない。」デビルアークのオペレション マネージャー(運用管理者)のマイク・ドリンクウォーター氏は言った

「しかし、真の野生復帰になると、交通事故は常に存在する危険である。」彼は言った。「これはこの国にいる全ての野生動物に関わる問題だ。」

デビル顔面腫瘍性疾患として知られる伝染性の腫瘍による破壊的なこの動物の減少に打ち勝つために、タスマニア州の2つの場所に健康な全59頭が放たれたが、その中の8頭が今回殺された。

9月にタスマニア島の北、ナラウンタプ国立公園で、最初の4頭が数日以内に相次いで死亡した。

「2回目の放野後に起きた死亡事故は、放野場所から最も離れた場所まで移動した動物は道路上で死亡する確立がより高い恐れがあるということを示していた。」
セーブ・ザ・タスマニアンデビルプログラムのディレクター ハウエル・ウィリアムズ氏は言った。

ウィリアムズ博士はより多くのタスマニアデビルが車に轢かれており、沿道の調査では見つかっていないことがありうるということを認めた。しかし、彼は野生復帰プログラムを継続することが必要不可欠だと述べた。

過去20年間で、致死性の顔面腫瘍によってタスマニア島のほとんどのタスマニアデビルが死んでしまい、いくつかの個体群では生息数が95パーセント減少した。

ごくわずかの個体が野生で存続し、それらは近親交配が進んでいるとウィリアムズ博士は言った。

「それらのデビルたちは(個体数が減少しすぎたために)生態学的には機能していない。それらは野生で絶滅しているといっても良い程の状態だ。そのため私達は個体数を増加させようと取り組んでいる。」と彼は言う。

600頭をこえるタスマニアデビルがタスマニアとオーストラリア全土で種の保存のための保険の個体群として飼育下で生存し、積極的な多数の繁殖がメルボルン郊外にあるヒールスビル・サンクチュアリとバリントン・トップにあるデビル・アーク・サンクチュアリで行なわれている。

「どのようにタスマニアデビルを放野するかの教科書は存在しない。」ウィリアムズ博士は言った。「当然ながら私達は技術を磨くために最善を尽くしている。」

動物達を放された場所に留めておく試みは、エサをばら撒くことによって行なわれてきた。

このデビルプログラムは放野後に限られた地域に動物達を留めて、定住できるようにする方法を検討するだろうと彼は言った。

タスマニア州政府は運転手たちに夜間は速度を落とすようにする緊急通達を発表した。

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