大幅な減少がレポートによって明らかにされたゴールドコーストに住むコアラの将来への危惧 2019/2/19

      2019/02/19

『Fears for the future of Gold Coast koalas as report reveals significant decline』(英文PDF)
ABCゴールドコースト 2018年8月30日

担当者:RM

≪要約≫

エリゼ・キンセラ(ABCゴールドコースト)記

ゴールドコースト市議会報は、クイーンズランド南西に住む最も大きなコアラの集団の一つについて、これまでのところその数が減少しそうだと報じている。

その内容は、50年以内に新生児が生育できなくなり、20年以内には約半数になるというものだ。

これらの予測は市議会報の、ゴールドコースト北部の東クーメラコアラ群について、昨年11月に発表された改訂ページに載っている。

17ページに及ぶ改訂された情報の殆どは、情報アプリケーション権のもとに、今ではクーメラ保護グループに公表済である。

写真:東クーメラの通路で見かけたコアラ(提供:クーメラ保護グループ)

どんな情報が差し替えられたか?

クイーンズランド州コアラ専門委員会のリーダーである、クイーンズランド大学准教授ジョナサン・ローデスは、個体数推移予測も含めてレポートの公表を差し控えた部分について検証した。

「実際の記載は、モデルケースとしての予測は、次の50年以上の間に個体数が減少しそうである、おそらく50年以内に約150匹に減少するであろう、しかも予想される今後の開発によりそれ以上に減少するかもしれないとうものだ。」とローデス准教授は言った。

「たぶん100匹あるいは50匹くらいまで減少するかもしれない。」

その地域には現在499匹のコアラが生存しており、子孫を残すためには170匹の個体数を維持しなくてはならないことが市議会報でわかった。

過去数十年の間個体数は安定していた。しかし今は開発による生息地の減少や交通事故や病気、犬の攻撃による死亡という問題に直面している。

公表されたレポートには、個体数を守るために何の対策も取られないなら、「数十年以内に」集団は全滅してしまうであろうとう結論とともに、個体数は「今ならまだ理論的には、子孫を残せる集団を確立することは可能である」ことを発見したという部分が含まれていた。

レポートに含まれていなかったのは、個体数減少についての特別なモデルケースである。

なぜいくつかのページが改訂されたのか?

市議会はその記述の中で、改訂箇所にあった情報はレポートの他のページに記載されていると述べた。

さらに改訂されたモデリングは、コアラについての特殊な生態学や生物学の知識が必要であるとも述べた。

「その個体数モデルはコアラ生態学や生物学の知識なしにそれだけでは理解できず、容易に誤解されやすい」とその声明は述べている。

クーメラ保護団体の共同創設者であるカリナ・ウォーターマンは、改訂されたページには元々何が書かれていたのか関心があるので、レポートの全頁を見せてもらうよう依頼したと言った。

「私たちの聞くところによると、改訂の殆どは、その土地所有者と土地そのものに関連しており、しかもいくつかの個人情報の問題もあるとのことだ。」とウォーターマンさんは言った。

彼女は、公表が情報権のもとに行われたことにも驚いたと言った。

「元のレポートを手に入れた時、改訂された内容が当初信じていたこととは大幅に異なっていたことを知った。」とウォーターマンさんは言った。

州の環境およびエネルギー部門は、ポラリス・クーメラによるその土地の主な開発申請について査察している。一方をウォーターマンさんはレポートの全容が考慮されることを要望した。

州の専門部門はABCゴールドコーストに対し、以前はレポートの改訂版しか持っていないと伝えていたが、今はコアラレポートの全ページを受け取ったと述べた。その内容は開発の査察にも考慮されるとのことだ。

<感想>
野生動物や環境保護は一筋縄ではいかないことを再確認させられる記事だと思う。野生動物は世界中で開発のためにその数を減らしている。コアラも例外ではなく、開発だけでなく、記事でも記載されているように、開発以外の問題も多発している。すでに数が減っているのではないかと危惧されるのに、さらなる開発を進める個人や自治体がいるのは残念なことだ。
野生動物の生息地を自治体や国が買って公共の保護区にしてくれるとよいのだが、それも税金がかかることで、納税者のみならず、役人や政治家の思惑もからんで難しいのかもしれない。オーストラリアではこのような問題に、具体的にどのような人たちがどのように対応しているのかを知りたいと思う。

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