コアラ保護:犬の禁止、開発の制限はクイーンズランド州東南部のコアラの個体群を救うかもしれない 2017/1/24

      2017/01/24

『Koala conservation: Dig bans, development restrictions could save south east Queensland population』(英文PDF)
ABC NEWS 2016年7月1日

担当者:Emi

《要約》

クイーンズランド州政府は州の東南部のコアラの個体群を救うために、犬の禁止と共に、新たな土地開発の制約を設けることを検討するよう求められている。

Dreamworld Wildlife Foundation(ドリームワールド野生動物基金)の理事であるAl Mucci氏は、来週行われる研究集会で科学者や保護主義者たちに加わり、この地域でコアラの個体群が破滅的に減少していることに関する講演を行う予定だ。

“私たちは、コアラを除くことをせずに、コアラと共に暮らしていく方法を学ぶ必要があります。”と彼は語った。

“しかし、私たちは野生のコアラの居ない世界へと向かっていて、そうなるのは残念なことです。”

今年これまでにABC(オーストラリア放送協会)は、ある報告によってKoala Coast (訳注:レッドランド市、ローガン市、ブリスベン市にまたがる地域)、ブリスベン市内や周辺でのコアラの個体群は、1996年から80%以上が居なくなってしまったことがわかったというを明らかにした。

この報告では、さらに同時期においてブリスベンの北にあるパインリバーズ(Pine Rivers)という地域でも50%以上のコアラが居なくなってしまったこともわかっている。

Mucci氏は、「ニューサウスウェールズ州の特に北部のPottsville周辺において成功例がある犬の禁止を含めた様々な対策を考慮するべきだ」、と述べた。

“長年に渡るあの開発の中でもまだコアラは居ます。だから、これらの実際に起きた勝利の幾つかを、ここクイーンズランド州でより良い環境を築くために利用しましょう。”と彼は述べた。

Mucci氏は、いくつかの都市部ではコアラの保護をするにはもう遅すぎる、という意見には反対している。
州政府のコアラ専門研究班を率いることになっているクイーンズランド大学准教授、Jonathan Rhodes氏は、当局は地方のエリアに生息する、まだ可能性がある動物達の保護に集中する必要があるかもしれないことを以前に示唆している。

“もし私たちが本当に何も手を施すことができない個体群があったとしたら、私たちはそのことを認めるべきであり、そして成功する可能性がある個体群に的を絞るべきです。”と彼は述べた。

しかしMucci氏は、それは“少し残念なことです”と述べた。

“私は、ばらばらになったコアラの個体群はまだ手の施しようがあると考えています”と彼は語った。

“私達は、その都市景観に住んでいる人々が、その同じ環境の中に生きている動物(コアラ)達に対してきちんと配慮するようにできるのではないですか?”

今度の研究集会は、州政府に対しコアラの保護について提言を与えることになる専門研究班の設立に向けた最初のステップである。

コメント
政府や、住んでいる人々や、研究者間での意見の相違はなかなか難しい問題だと思います。しかし記事に書いてあるような実際に調べて出した数値が示されたデータを公表することで、人々に実態を知ってもらうことがまず第一であると感じました。
個人的には犬の禁止というのは対策としては極端な例である気がしますが、それほどまでにコアラが追い詰められている状況なのだということなのだと思います。本文に挙げられていた例や、その他の対策についても具体的な内容を調べてみたいです。

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