住民たちが致死的武器でコウモリを狙う 2014/7/23

      2016/05/18

Courier Mail 2014年1月2日

『Legal concerns as residents aim lethal weapons at bats』

"住民たちが致死的武器でコウモリを狙う" (英文PDF)

担当者:mihara

《要約》

クイーンズランド州の13の地主達は、武器を持ち、コウモリとの次の戦争への一斉射撃にそなえている―しかし、(州内の)地方自治体は法的な悪夢が出てくる事を心配している。

過去6ヶ月の間に Bundaberg、the Fraser Coast、Southern DownsそしてTownsvilleの住民たちに、 (コウモリによる) 被害軽減のための致死的措置実行許可証(damage mitigation permits DMP) が与えられた。これは、コウモリとオオコウモリを彼らの土地において射撃する許可を与える物である。

この会計年度(訳者注:2013年7月1日~2014年6月30日)において、これまで(2014年1月2日)に、割り当て頭数の一部として1600匹以上のオオコウモリが致死的措置の対象とされた。
前年2012-13の会計年度の間、計340匹のオオコウモリが、致死的措置を許可するDMPを得た10人によって射殺された。―これは彼らに割り当てられた頭数の5分の1以下である。

一方、地方自治体は、動物を移動させる非致死的措置を使用できる。しかし、もし(ある場所から)コウモリを移動させた後に、結局そのコウモリが誰かの私有地に居付けば訴訟になる可能性があり、自治体は、そうした訴訟への対応に忙殺される事になるのを恐れている。
彼らは地方自治体だけでなく、全ての地主に対して免責を望んでいる。

最近Western Downsの市長、Ray Brown氏は、彼の市がChinchillaという地域からコウモリを移動させる許可を受けている事を詳細に説明している書簡をクイーンズランド州政府に要求した。
Brown氏は、もし、なにか上手く行かなかった時は、特別な法的保護が提供される事を望んでいると述べた。
“私は、我々は書簡を受け取らない限り、移動させる予定はないと言った”と彼は述べた。

“私たちは直接クイーンズランド州政府から、コウモリを移動させる許可を得ることを望んでいた―クイーンズランド州政府が地方自治体に指示しコウモリを移動させる権限を与えるという事は、コウモリに対する措置の決定責任は州政府にある事を意味する。つまり、裁判になった場合、弁護士たちは地方自治体ではなく、州政府を訴える事になる。

Bundabergは、クイーンズランド州で最もコウモリに優しくない地域であることが判明した。
そのエリアは、4分の3以上の州政府の致死的措置の許可を集めている。
Bundaberg の地方自治体の管轄地域では、過去6ヶ月間の間だけで10人の住民がコウモリの殺処分開始の許可を得た。

The Fraser Coast、Southern DownsそしてTownsvilleからも、それぞれ1人ずつ許可を得た。

一方、クイーンズランド州北部のTablelandsからBrisbane Cityへ広がる地域で、私有地での被害軽減の為に14の非致死的措置の許可証が発行された。

《感想》

オオコウモリはオーストラリア固有の森林における唯一の夜行性で長距離に授粉媒介と種子分散ができる生物であり、計り知れないほどに森林の健康と多様性に貢献している。
このようにユーカリには欠かすことの出来ない存在であるコウモリも、数が多すぎれば糞や悪臭、感染症の宿主となるなど様々な問題がでてくる。
DMP志願者によって、コウモリを少しずつ減らしていけば、一時的には問題は抑える事が出来るだろう。しかし、数を決めているとは言え、殺してしまえば、コウモリの遺伝子多様性など将来的に不安が残るので、非致死的にコウモリを移動させる方が好ましいと思う。
今後どのくらいDMP志願者が増えるのかや、コウモリの数が減少しすぎた際にはどうするのかなど、これからの動きにも注目していきたい。

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