ゴールドコーストの建設現場にいた迷子のコアラは珍しいものではない:野生動物グループ 2016/7/20

      2016/07/27

Brisbane Times 2015年10月15日
『Lost koala on Gold Coast building site 'not an oddity': wildlife group』

ゴールドコーストの建設現場にいた迷子のコアラは珍しいものではない:野生動物グループ (英文PDF)

担当:Togy94

《要約》

ある動物救助隊がゴールドコーストの荒れた開拓地をさまよっていたコアラの写真を掲載した。
このオーストラリアの象徴的な哺乳類(コアラ)は、数多くの動物種が土地の開拓により住む場所を失っていることを示している。

Wildcare Australia会長であるカレン・スコットさんの話によると、ボランティアの人たちが月曜日にこの若いコアラを救助した。このコアラはピムパマ(Pimpama)という地域の伐採された土地の真ん中をさまよっていた。この場所は、6週間前迄は木々で覆われていた。

そのコアラは救助した人によってAshと名付けられた。その地で働く建築業者によって通報されたのだった。

“多くの人は、開拓地を目にしており、その場所は以前は野生動物の生息地であったことを心の片隅では理解してはいるが、このような写真を見るまで、オーストラリアの象徴的な固有種のはずのコアラがすみかを失っていることに気づかない”とスコットさんは言う。これはコアラに限った話ではない。ポッサム、フクロモモンガ、ニシキヘビ等そこに生息していた動物は殺されるか生息地を失っている。

スコットさんは、ゴールドコースト市議会によって設けられた野生動物保護計画はブルドーザーの到着までは大いに有効だったが、彼らはコアラのような習慣的な生物種について考慮に入れていなかった。(訳注:コアラの場合、自分の行動圏内で以前に使用した場所に戻ってくる習性がある。)コアラたちはしばしば数週間後に戻って来た際に、生息地を失ったことによって狼狽させられる。

あなたがこの写真のような光景を目にしたとき、鳥類は飛んで行けるが、カエルやハリモグラのようなより小さくゆっくり動く動物は離れないという事がわかるだろう。

コアラたちには常用する場所があり、お気に入りの木々の場所を知っている。しかし、彼女がそこへ辿り着くとそこには何も残っていなかった。

日々私たちはコアラたちを救助している、何故なら車にはねられたり、犬に攻撃されたりするからだ。高速道路や郊外の裏庭を必死に歩き回る数多くのコアラの姿が見られる。

ゴールドコースト市議会の広報担当者は、ピムパマは2009年から2031年の間、クイーンズランド州東南部の地域計画の活動の中心部とみなされてきたと話した。

2014年7月の東クーメラ(Coomera)の開発の際に、議会はコアラ保護計画を採用し、開発業者は、開発申請時の条件の一環として動物相を守るための複数の対策を実行した。

認可の条件は、植生・動物相の管理計画、開発前の動物相評価調査を義務づけた。

スポッターキャッチャーやコアラ監視員が伐採が行なわれる際にはその現場にいなければならない。(※訳注)
もしコアラが木にいれば、少なくとも半径25~30m範囲の作業は中止される。開拓地における植物の除去は1日あたり最大で2ヘクタールまでと制限されている。

スコットさんは、その伐採された場所で発見された若いホームレスのコアラは、決して‘唯一のケース’などでは無い。珍しいことではなく、至る所で起きていると言う。開発現場では、ひとたび伐採されれば、もうそこには動物が戻れる場所はないのである。大規模に開拓される土地では、多くの動物が(住みかを失い)強制的に退去させられ、通常では生息していないはずの場所で発見されている。

Ashは、治療のためカランビン野生動物病院に搬送された。

※訳注
スポッターキャッチャー(spotter catcher)
野生動物を見つけ捕獲し、種の識別や総合的な健康状態をチェックし、リリース可能な場合に適した場所を評定、または安楽死が必要な場合にその処置を行なう許可を持つ職員。
参考資料:http://www.awrc.org.au/uploads/5/8/6/6/5866843/salmon.pdf

《感想》

人間にとって必要な開拓でも、その裏では数多くの動物が強制退去等の被害にあっている。日をおうごとに生息地が狭まっていく動物たちに対してして、保護やケアなどしてあげられることが自分たちにあるのなら、積極的に取り組んであげたい。人が住んでいる以上、開拓を一切やめさせることは不可能ではあるが、保護や危険の排除など可能な限り動物に対して気をまわしてあげてほしい。

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