Marine Response Unit(海浜部隊)は瀕死状態に陥ったアザラシを含めて,一年間に472回出動要請を受けた 2020/2/4

      2020/02/13

『Marine Response Unit called to 472 cases in a year, including this seal facing a 'horrible' death』(英文PDF)

ABC News 2019年6月9日

担当者:S・K

≪要約≫
Iskhandar Razak 記

野生のアザラシは釣り糸に絡まって次第に首が傷ついていき,もし何もしなければいずれ死んでしまう。

Melbourne’s Marine Response Unit (MRU・メルボルン海浜部隊)の仕事は,QueenscliffからPort Phillip Bayまでを統制することだ。

4部隊は,たった5分でアザラシの集団を見つける。

アザラシたちは,Chinaman’s Hatという湾に浮かぶプラットフォームの上で一日を楽しそうに過ごす。

「もし私たちが何もしなければ,このアザラシは恐ろしく悲惨な死を迎えるでしょう。彼らは成長期で急速に体重が増えているため,体に巻きついた釣り糸がほどけることはありません。ただし彼らの生命が脅かされていない限りは,我々は介入しません。というのも,介入することのリスクがあまりにも高いからです。」動物が群れで見つかった際に,MRUのコーディネーターであるMark Keenanさんは述べた。

そのような理由で,中央海洋を統制するにあたって傷ついた動物を見つけることは,最も容易なことなのである。

部隊は安全に遠方から動物を落ち着かせてボートをプラットフォームへ移動させ,群れを散らし,そしてチームを動物の調査に近づける必要がある。

怪我の程度によっては,彼らは手術のためにMelbourne動物園にアザラシを連れて帰らなければいけないかもしれないし,もしくはすぐに行動しなければいけないかもしれない。

このとき彼らは,釣り糸が30キログラムもある動物の毛皮と脂肪を切りつけてピンク色の血がにじんだ皮膚が露わなっているのを見つけるのである。

Sarah Frithさんは,Melbourne動物園の獣医師であり,どれほどにまで動物が回復したかを検査している。

「彼を仰向けにしましょう」彼女は言った。

「ああ,とてもひどい状態ですね。」

驚くべき出動率の上昇

Zoos Victoria’s Marine Response Unitは今のところ2018-19年の会計年度において野生動物を助けるために472回以上出動した。

これは前年度を34.5%上回る出勤回数である。

時に彼らは動物の周りに安全区域を設定したり,遠くから動物を観察する必要がある。

「もしすべてのことがうまくいけば,我々は野生動物を本来棲息する場所にそのまま残したいです。我々が常々願っていること,それは出動する必要のないことです。」と Frith医師は述べた。

しかし,介入率も上昇している。

472回の出動のうち237回介入しており,それは43%前年度よりも多い回数である。

アザラシ,カメ,イルカ,ペンギンおよびあらゆる種の鳥が主な患者である。

その上昇の原因が何かについては,はっきりとは分っていない。

夏から秋にかけての記録的な暑さや,Victoria州の増加し続ける人口が要因である可能性が考えられている。

多くの人々が苦しむ動物たちを目の当たりにし,報じているとKeenanさんは述べている。

「我々の人口が増加するほど,我々がこれらの動物に与える影響は大きくなる。」

「しかし我々が浜辺や海岸沿いで過ごす時間が増えるほど,苦しむ動物たちと出会う可能性は高くなる。」

Frith医師によると,釣り糸や釣り針,一般ゴミのような人間が出すゴミが野生動物を傷つけることは明らかである。

「使い捨てのプラスチック,ボトルなど何でもそうであるが,我々はあらゆる種類の材料が自然界に与える影響についての問題を抱えている。」と彼女はABCで語った。

絡み合う操作

プラットフォームの上に戻っても,アザラシの群れは構造物へ戻ろうとするが,彼らと医療チームの安全のために検査が行われている間は近づけさせない必要がある。

アザラシは野生動物で,危険で,魚の悪臭を放つが,好奇心から人々をじっと見つめる大きな茶色い目をしている。

「彼らは海の犬に少し近い存在です。」とKeenanさんは述べた。

幸運なことに鎮静状態の動物の傷は当初恐れていたほどひどくなく,動物園に戻って手術する必要はなかった。

釣り糸を早急に切って取り除き,傷を洗う。

それからチームは迅速にメディカルチェックを行い,十分に回復するか否かを決定する。

その後,鎮静状態から脱却させるために薬を投与する。

若いアザラシはゆっくりと動きだし,Marine Response Unitはボートへ帰る。

数分後,群れは元の場所へと戻り,そのアザラシはよろめいてはいたが,元気に動いている。

「大丈夫でしょう。」とKeenanさんは運転手に叫ぶ。

「さあ,行こう。」と笑顔でFrith医師は返事をする。

<感想>

動物を助けるために奮闘しているMRUの活動,素晴らしいと思います.本記事に登場するアザラシについてもそうですが,釣り糸や釣り針など人間が使っているもの,あるいは不要になったものが野生動物の体に害を及ぼす事例はどこの国や地域においても起こっていることであり,そのような動物がいなくなることを願っています.私自身もこの記事を読んで,せめて自分が出したゴミなどで知らず知らずのうちに動物を傷つけることのないように気をつけなければいけないと強く思いました.

 

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