絶滅危惧種のナイトパロット(night parrot)の生息地、クイーンズランド州政府により立ち入り禁止区域下に 2017/2/21

      2017/02/21

『Habitat of endangered night parrot placed under exclusion zone by Queensland Government』(英文PDF)
ABC NEWS 2016年6月9日

担当: T.I.

《要約》

一度は絶滅したと考えられていたクイーンズランド州の希少なオウム(night parrot)は、バードウォッチャーや密猟者から逃れたるための立ち入り禁止区域とともに、新しい法律の下で保護される。
ナイトパロットは75年間以上絶滅したと考えられていたが、2013年クイーンズランド州中央西部にあるPullen Pullen自然保護区として知られ、今まで秘密にされてきた場所で再発見された。

しかしながら、州政府はその保護区の場所が危険にさらされていると懸念している。

立ち入り禁止区域を強制することで、許可なく自然保護区に侵入しようとする者すべてに重い罰則を課すことができる。

その区域は、アフリカでの密猟の警戒に使用したのと同じ技術によって監視される。

研究者スティーブ・マーフィー氏は、彼と彼のパートナーのレイチェル・バール氏が最近、ナイトパロットとの偶然の出会いをカメラに捉え、そしてその希少な鳥の反応が、なぜ絶滅危惧種になったかのいくつかの見識を提供するかもしれないと述べた。

「驚くべきことに、ナイトパロットは固まっただけでした。完全に固まって、私たちは1メートルまたは2メートル以内まで近づくことが出来た。」マーフィー博士は言った。

「それは脅威に直面したとき、ただ固まるだけで、見つからないことを願っているようである。」

彼は、ナイトパロットの営巣地も発見したと述べた。

「それは本当に特別な瞬間であった。なぜなら、それは、これらの鳥がそこで絶滅の危機から自らを引き戻そうとしているという事だからだ。」

しかし、一週間後、彼らは巣が略奪されているのを発見した。

ナイトパロットの巣の中のまだ無傷のままの卵。提供:スティーブ・マーフィー

「次の6日間、我々はナイトビジョンを使用して、夜に遠い距離からその巣を観察した」と彼は言った。
「我々は、これらの鳥が行ったり来たりするのを見ることが出来たし、音も記録し、たくさんの情報を集めた。
「6日目に、複数個のとても小さなビデオカメラをブリスベンから手配し、これらのカメラを設置するために、ある夜その巣へ行って、そこで私達は卵が食べられていたことを発見した。」

しかしながら、マーフィー博士は、オウムに関する重要な情報をたくさん集めたと述べた。

写真:研究者が自然保護区を監視するための衛星カメラを設置する様子。 (提供:アネットルジチカ)

「この新しい情報は、これらの種の保全のために絶対に不可欠である」と彼は言った。

「夜に氾濫原に行っていることや40キロも飛んでいることを知らずして、私たちは、絶対に彼らが住んでいる場所を管理することはできない。」

Bush Heritage Australia(訳注:オーストラリア全域で絶滅が危惧される動植物の保護と生物多様性の維持のために、保全価値が高い土地を一般の土地所有者から購入し、野生動物保護区として管理している非営利団体)は重要な生息地を保護するために太陽電池作動衛星カメラを導入している。

環境大臣スティーブン・マイル氏は、暫定的保全命令はナイトパロットの保護区で捕まった者すべてに多額の罰金を課すと述べた。

「私たちはナイトパロットの場所の開示が密猟者につながることを非常に懸念し、それは我々がこのあまり前例のない一歩を踏み出した理由でもある」と彼は言った。
「自然環境保全法が、このように使用されたのは初めてである。我々がこのような一歩を踏み出したことは、自然公園保護官(パークレンジャー)やこのプロジェクトに取り組んでいる科学者たちの間での懸念のレベルがそれほどであるということである。
「ナイトパロットほど希少な動物にとって、密猟や外乱は最大の脅威であり、我々は野生下における彼らの安全を保つために取り組んでいる。」
「クイーンズランド州政府は、この鳥とその生息地を保全するために、Bush Heritage Australiaおよび科学委員会と協力しており、この三者すべてが、暫定的保全命令(interim conservation order、ICO)が必要であることに同意した。
「暫定的保全命令(ICO)は、権限なくその土地に行く者に対し$35万3400の罰金または2年の禁固刑を課すことを意味する。」

<感想>
このように、立ち入り禁止区域が設けられたことは、ナイトパロットの生息が密猟者やバードウォッチャーに脅かされないということであり、ナイトパロットを保護する上でとても重要な一歩になったと思う。州政府がこのような措置を行ったことは、政府はナイトパロットの保護に積極的であることを示し、素晴らしいと思った。それほどナイトパロットは絶滅の危機に瀕しているのだとも感じた。また、立ち入り禁止区域は、ナイトパロットだけでなく、そこに生息する動植物も守ることにもつながるので、とても良い方針だと思う。

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