密猟者の住む場所はない 2018/11/13

      2018/11/13

『No place for poachers』(英文PDF)
Courier Mail 2018年4月2日

担当者:RM

≪要約≫

バッチチュラ(オーストラリア原住民)は彼らの猟場を守った

写真:バッチチュラの男たち(左から)ダレン・ブレイク、グレン・ミラー、エディ・ジャクソン、ロッド・マクドナルド、マーク・シンゴ そしてジュゴン 撮影:レイシー・ミラー

ダン・ノウルズ記

先住民のハンターたちが、フレーザー島近海で、伝統的な理由もなく1頭のジュゴンと2匹のカメを殺した罪で捕まった後、数千ドルの罰金を課せられた。

ブリスベンやトレス海峡のような遠方からやってきたよそ者に、昔からの猟場が略奪されたとして、怒った地元のバッチチュラたちが、4人の男を告発した。

バッチチュラビジネス協会の会長であるグレン・ミラーは、彼のグループが、密猟者を捕まえるために、フレーザー島とグレイトサンディ海峡周辺の海域での猟を一時的に停止したと言った。その密猟者たちは、自分たちは保護動物の狩猟許可を持った地元のハンターだと主張して政府関係者を混乱させようとしたのだ。

公園および野生生物保護管が、2016年10月にグレイトサンディ海峡で殺された2匹のカメと1頭のジュゴンがブリキ容器に入れられているのを見つけ、4人の男が密猟の罪で摘発された。

18ヶ月も起訴を引き延ばしている間に、4人のうち2人は、殺された動物の保護価値として、7700ドル(約60万円)の罰金を州政府に支払うことを命じられた。

3人目は今週ビーンリー下級裁判所に出廷する時に、自分の罪を認める供述をすることを示唆した。一方4人目は4月11日にメアリーバラ裁判所に出廷しなくてはならない。

最初の2人、バンジー・ボウイとラリー・マシューは、イニスフェイル下級裁判所で3月12日に罪を認めたが、動物たちを捕ったのは伝統的な儀式のためだったと言った。しかし治安判事は、それでは何故動物たちは殺されていたのか、販売目的だったのではないかと問いただした。

「動物たちは無慈悲にも殺され、船上で切り刻まれ、しかも大量の肉があった。」と言い、治安判事のキャシー・マクレナンは、7700ドルの罰金と共に各自500ドル(約4万円)以上の追徴金を課した。

ミラー氏は、伝統的なハンターは自分たちの土地や海を守らなくてはならない、と言った。

ミラー氏は続けた。「密猟者にはここにいる権利はない。人は自分の故郷でしか生まれ持った権利を得られないのだ。過去4年以上の間に、私たちが知っているだけでも12匹のカメと3,4頭のジュゴンを失った。」

「私たちは、自分たちの土地と海、そしてそこに住む動物たちを守るためにここにいる。バッチチュラの地域は生きやすい所ではないというメッセージが密猟者たちに届くことを祈る」とミラー氏は言った。

<感想>

とても悲しいと同時に心強い内容でした。密猟はアジア、アフリカを中心に世界中にある問題であり、深刻かつ解決が難しい問題だと思う。犯罪者の意識を変えること、子供の頃から動物保護、環境保護の意識を持つようにする教育、この記事のように地元民の大きな協力が重要だと思う。地元民は土地や海の知識が豊富なので、このような協力は非常に役立つと思う。別の記事で読んだことがあるが、ケニアで象の密猟を取り締まるパトロール隊のメンバーとして、元密猟者だった人がいた。意識改革は難しいが、このような人は密猟の手口もわかっているので、取り締まりに非常に役に立つと書かれていた。ただこのような問題は、根底に経済的な問題があるので、政府の取組が非常に重要だと思う。貧困にあえぐ人たちの経済支援を行うと同時に、密猟者への刑罰はもっと厳しくてよいと思う。殺された動物はもう戻らないのだから。

 

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