無力な私たち:RSPCAがコアラの死を起訴できない可能性 2018/10/30

      2018/10/30

『'Nothing we can do' RSPCA may not be able to prosecute koala death』(英文PDF)

Sunday Morning Herald 2018年1月12日
文:CRIS HONNERY

担当者:Julie
≪要約≫

クイーンズランド州にある展望所の柱に、死んだコアラが釘で貼り付けられていた。RSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals 王立動物虐待防止協会)はこの国際的な怒りを引き起こした人物に対して、何もできないかもしれない。

RSPCAは2018年1月11日に、コアラの検死を行なった。コアラは前日にサンシャインコーストの奥地にある展望所の柱に貼り付けられた状態で発見されていた。

検死の結果、そのコアラはポールに貼り付けられる前に死んでいたと確証した。

代表のMichael Beatty氏によると、頭部の外傷からして車と衝突して死亡したことが考えられるという。

彼は、“全ての形跡が、コアラが貼り付けられた頃にはすでに死んでいたことを示している。”と言い、動物救護に関わる人々の一番の不安を取り除いた。

“しかし、それでもとても混乱する。何か少しでも知っている人から情報を集めたい。” と続けて彼は言った。

動物飼育保護法の元に犯罪を起訴する責務を担う動物福祉団体(であるRSPCA)は、死んだコアラの写真がソーシャルメディアで怒りを引き起こした後の11日に、調査を開始した。

しかし、Beatty氏によると、コアラはポールに貼り付けられた時には既に死んでいたことから、法律上どの罪にも問えないという。

“動物飼育保護法の元でできることはなにもない” 彼は言う。

RSPCA検査官であるSharni Statham氏は、自然環境遺産保護省が管理する、自然保護法の元で処罰を下す余地がある可能性に言及したが、詳細は分からなかった。

彼女によると、このコアラの主な内部の損傷は車に衝突したことを示している。

自然環境遺産保護省は意見を求められ、連絡を受けた。

Brooloo TownにあるBrooloo Park展望所での事が発見者の女性によって報告され、地方議会の職員がコアラの死を確認してからというもの、クイーンズランド州コアラレスキューのケアラーさん達はぞっとして気持ちが落ち着かない様子でいる。

コアラレスキューの共同創設者であるRay氏とMurray氏はこの不届き者に懲役判決を呼びかけた。

“卑劣であり、如何わしく、理解ができない…” Murray氏は金曜日にABCラジオブリスベンで発言した。

RSPCAは引き続き調査を行い、情報を少しでも持っている人々に提供を強くよびかけている。

 

<感想>

死んだコアラが人為的に柱に貼り付けられていたなんて、考えただけでもぞっとします。

この件は、なんとかこの犯人を捕まえたいが、コアラは既に死んでいたから罰することができないとのことですが、それはなんとも苦しいことです。

今年6月にオーストラリアで、2016年にコガタペンギン6羽を棒で殴って殺した罪で、49時間の社会奉仕活動と82.15ドル(約6700円)が男性に命じられましたが、あまりに軽い刑罰に「抑止力になり得ない」として非難が殺到しています。

意図的に動物を殺した罪でこのくらいの軽い刑罰なので、今回の件で犯人に刑罰を与えるのは難しそうです。

罰することができないのであれば、今後も同じようなことをする人がでてきてもおかしくありません。

“命が尽きたもの”に対しても敬意は払われるべきだと思います。

野生動物への残酷な行為に対して、法律が見直される機会になるのではないでしょうか。

 

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