ビニール袋禁止令が検討されている 2015年9月25日

      2016/05/13

ABC News 2015年6月8日

Plastic bag ban considered by Queensland Government in bid to reduce toll on marine life』

『海洋生物への被害を減らすためにクイーンズランド州政府によってビニール袋禁止令が検討されている』 (英文PDF)

担当者:松本昇子

《要約》

(ABCニュース:イザベラ・ハイジ)

環境大臣のスティーブン・マイルズ氏は驚くほどの数のカメがプラスチックを食べているという。

クイーンズランド州の使い捨てビニール袋禁止は水路へ混入する汚染や海洋生物の犠牲を減らすため州政府によって検討されている一つの選択肢である。

マイルズ氏がいうには、“クイーンズランド州には他の州に比べて多くのポイ捨てが存在し、捨てられたゴミは国民平均のレベルを約40%上回っていた。”

月曜日にブリスベン沖のモートン・ベイ周辺を船で散策していた時、マイルズ氏は先頭に立って、変化を望んで声を上げた。

“海洋生物、特にカメはごみ問題の矢面に立っている。

この湾を回遊する小さいカメの40%と絶滅危惧種のアカウミガメの3分の2以上がプラスチックを摂取していると近年わかってきた。

我々すべての人がこの問題に関して何かしらの責任を負う必要がある。

使い捨てビニール袋禁止令はごみを減らし、カメを救うことができる保護方法の一つである。”とマイルズ氏はいう。

マリンパークレンジャーのスティーブ・ホセク氏は“野生動物の死やけがを引き起こすのはビニール袋だけではありません。

釣り糸も問題です。数多くの鳥やカメが硬い小さなプラスチックビーズや似たようなものを食べ、腸を詰まらせる”と述べている。

州政府は今年後半に開かれる公聴会の準備支援のため、(複数の)地域議会の代表者と小売業者や環境保護論者からなる諮問協議会をたてた。

マイルズ氏によると“州政府はリサイクル推進するための容器を現金に交換するプログラムの実行可能性の調査も行っている。

考えられる様々な異なるモデルがある。その一つがビニール袋に小額の料金を課すこと、他のモデルは保証金(deposit)である。

ブーメラン同盟のトビー・ハッチオン氏によると、“この運動がクイーンズランド州内のごみをまたたく間に減らすと信じている。

南オーストラリア州のような容器を現金に交換するプログラムを持ち、使い捨てビニール袋禁止令を行う州は、クイーンズランド州などの他の州よりも大幅にプラスチックごみが少ない。

我々は州政府がこれらのことを実行に移してくれることを心待ちにしています。

《感想》

私は今宮崎県に住んでいるのですが、宮崎県の海岸には毎年初夏にアカウミガメが産卵に訪れます。私自身もウミガメの調査に参加したことがあり、そこで長年調査をされている教授の方から教わったことがいくつかあります。この新聞記事にあるように、ビニール袋の誤食や釣り糸に絡まる事故が増えてきているそうです。他には護岸工事やダム建設による産卵場所の減少、野良犬からの攻撃などが個体数減少の原因と考えられるそうです。日本は東北大震災の津波をふまえて、護岸工事がより進んでしまうのではないかと思っています。オーストラリアのいくつかの州のように、ボランティア支援だけでなく政府をもって生物を守る必要があると思いました。

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