ヴィクトリア州東部では、個体数が減少しているカモノハシの半数が違法なザリガニ用の罠によって死滅している。2018/6/26

      2018/06/26

『Half a struggling platypus population killed by illegal yabby pots in Victoria』(英文PDF)
ABC news 2017年5月30日

担当者:Emi
≪要約≫
写真: カモノハシの個体数は火事や干ばつから、回復されていっていた。

自然保護活動家は、Victoria州東部においてカモノハシの個体数の半分以上が、不法に設置されたネットによって死滅した事を受け、今後死を招きかねないザリガニの罠の規制を強く呼びかけている。

先週、5匹のカモノハシがJindivick近くのLebertouche Creekに繋がるダムで、オペラハウス型の罠(opera house nets)の中で死んでいるのが発見された。

Victoria州において公共の水路でオペラハウス型の罠を使用することは違法であり、使用した者は$37,000の罰金か2年以内の懲役に処される。

調査員は、Labertouche Creekにおけるカモノハシの個体数を、干ばつやBlack Saturday bushfires(ビクトリア州森林火災)によってその数が減少した2009年から観察を続けている。

Department of Environment, Land, Water and Planning (DELWP)環境と自然資源の地域マネージャーであるRyan Incollさんは、カモノハシ、水生ネズミ、亀や水中に潜る鳥類にとって、ネットは死の罠であると語った。

“ダムの中にネットが設置されている現状により、長期間において個々のカモノハシがネットに入ってしまう。”とIncollさんは語った。

動物たちがネットの中へ入る道を見つけてしまうと、動物たちは罠に引っかかってしまい最終的には溺れ死んでしまう。

Incollさんは、こうした死は懸念されているものの、珍しい事ではないと述べた。

“我々は、Victoria州の中やその周辺においてオペラハウス型のネットを所持することや使用することが違法だということを地域社会に依然呼びかけています。”とIncollさんは述べた。

DELWPは、漁業担当の職員と共に、Victoria州内において罠を使う人々を見つけてオペラハウスネットを違法に使うことを抑止する働きを続けている。

“我々は、不正な漁業手法、そして違法な罠の身勝手な使用を抑止したいです。”

写真:5匹の溺れ死んだカモノハシがMelbourne東部のLabertouche Creekから回収された。

カモノハシの個体数は、火事や干ばつ後、徐々に回復されていった。

CESAR Australia Senior wildlife ecologistであるJosh Griffithsさんは、Labertouche Creekのカモノハシを観察しているチームの一員となって10年ほどになる。

彼は、罠による溺死は、ここ数年で火事や干ばつから回復してきたカモノハシの個体数に打撃を与えていると述べた。

“カモノハシは、我々の最も象徴的な種の1つです。ザリガニの小さな餌と同じ価値でないことは確かです。”

Griffithsさんは、違法ネットの販売が今後禁止されるか定かではない間は、人々が野生動物にもたらすリスクについての教育が必要となると述べた。

“我々が「死」について聞くことはおそらく年に数回、普段は夏の間でしょう”と彼は述べた。

“おそらくこのような違法ネットの数は数千にも及び、我々はその事件のほんのひとかけらしか聞かないというのが現実です。”

“将来的に、Victoria州だけでも100匹以上のカモノハシが溺れ死ぬという可能性があります。極めて重要な問題です。”

感想
溺れ死ぬという死に方は、死んでしまったカモノハシにとっても非常に苦しいものだったと思います。法での規制という最たる対策を行っているのにも関わらず自分勝手に罠を使う人がいることにも驚きました。自分勝手を行った結果動物たちを苦しませている人々がいる、ということを一般の人々へも広く伝えることで、罠を使っている人々に対する目も厳しくなり少なからず罠の数も減らせるのではないだろうかと思います。カモノハシは私もとても興味を持っている種です。人により捨てられたゴミや、罠など、人の手で防ぐことのできる原因でもたらされる個体数の減少が少なくなってくれると嬉しいです。

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