Queensland Trust for Nature は未来の世代の環境を守るため土地の売買を行っている。2016/5/11

      2016/07/06

Courier-Mail 2015年11月2日

『Queensland Trust for Nature buying and selling land to protect the environment for future generations』

『Queensland Trust for Nature は未来の世代の環境を守るため土地の売買を行っている。』(英文PDF)

担当者:Emi

《要約》

写真 Avoid島はQueensland Trust For Nature(QTFN)の所有する、GladstoneとMackayの間の沖合の自然の安全地帯で、The southern Queensland flatback turtleの生息数の、三番目に大きな群れがいる。
食べ物に心臓の健康のための基金があるのと同じように、クイーンズランド州では、土地に環境のための基金がある。

これが意味するのは、その地域は開発できないということである。そこの植物相、動物相と生態系は未来の世代のために保護、保存される。

これは非営利団体The Queensland Trust For Nature(QTFN)の新しい試みであり、州のユニークな生物多様性の保護に焦点を当てており、クイーンズランド州最大の自然の貯蓄所を作ることを目的としている。

写真 Queensland Trust for NatureのMount Samson Nature RefugeはD’Aguilar国立公園に隣接した211haの土地である。

それは回転資金の操作によって行なわれている。まず環境的に価値のある土地を購入し、それを環境及び遺産保護省(the Department of Environment and Heritage Protection)との交渉による自然保護契約で守り、それからその土地は転売され、その収入がさらに戦略的な土地の購入に再投資される。

QTFNは、野生動物の生息地を繋ぐ通路、存続が危ぶまれたり、脆弱な生態系が再生長する場所、そして国立公園の緩衝区間(バッファー)の拡大において優先度の高い田舎と都会の周辺地域の私有地を標的としている。

QTFNが購入したいくつかの土地は、クイーンズランドで最も危機に瀕している生態系であり、その多くはとても小さすぎて国立公園に加えられない。

QTFNの総支配人であるBen O’Hara氏は、それらの土地は一定の基準を満たしていなければいけないと述べた。

“ 私たちは質が劣化したり、(伐採で)消えていったりしている生態系の危険に目を向けなければいけません。” と彼は言った。

“地形学や現在の土地開発に関する法律で守られている土地の購入の可能性は、私たちがより危機に直面していると考えている土地に比べ低いでしょう。”

“ 私たちは、どのように我々の資金を環境保護の目的で投資するかについて、非常に賢明な判断をしているのです。 ”

写真 QTFNのScotney Nature RefugeはStanthorpe周辺のBllandeenにあり42ha以上ある。

QTFNが保護契約をした土地を購入する人たちは一般の自由保有権を持ち、継続的な土地の管理と監督報告の責務を行なう限りにおいて、その土地で何をやっても構わない。

“土地は誰にでも販売される ―例えば、美しくて人里離れた環境で暮らしたいと望んでいるMary, Joe Punter夫妻にも。” とO’Hara氏は述べた。

保護契約は、その土地が開発される可能性は取り去るが、しかし所有者はその土地に家を建てることができるし、収益を生む可能性のあるエコツーリズム(自然保護観察旅行)や牧草地などの活動を計画できる。

O’Hara 氏によると、The QTFNが購入し契約した土地に付加価値を与えるかどうかは論争の余地がある。

“田舎の地域では、不動産業者たちは最も良い土地は開拓された土地であると思っているが、社会において環境を保存することの価値は計り知れないものです。” と彼は述べた。

“開拓されていない土地は環境的な価値が高く、その意味では上等であると見なされてほしいものです。それは、環境のための、心臓の健康のための基金が食品に付ける合格マークのように。”(訳注:トクホマークのようなもの)

QTFNは2004年に設立されてから、101900ヘクタール以上の16か所に渡る土地を獲得していて、それらはカオグロキノボリカンガルー(Lumholtz’s tree kangaroo)、オグロイワワラビー(bush-tailed rockwallaby) 、ヒラタウミガメ(flatback turtle)を含む有袋類や鳥類の生息場所として提供されている。

《感想》

野生動物や生態系の保護には、それを行う土地の確保が必須であり、人間のために開発をしたい人々と、自然のために保護したい人々との兼ね合いは難しいのだろうなあということを感じさせられました。
ニュース本文中にもあったように、生態系が危機に瀕していてもその土地の規模によっては国立公園に加えることができなかったり、などということがあるなら、QTFNのように、地域団体で土地を購入し保護のための契約をするという活動はとても有益だと思います。
そうして購入した土地を使って未開拓の土地は環境としての価値が高いのだということの理解を広げるためには、そのような土地を人々に見てもらうことも必要だと思うので、エコツーリズムなどの活動は、メリットも大きいのではないでしょうか。

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