稀少鳥がリゾート計画を苛立たせる 2013/4/8

      2016/05/13

Courier Mail 2012年8月3日

『Rare bird ruffles resort's feathers』

"稀少鳥がリゾート計画を苛立たせる"(英文PDF)
担当者:KANA

《要約》

トゥウィード コースト(Tweed Coast)に計画されている数百万ドルリゾートが1羽の稀少鳥により狂わされるかもしれない。
Beach Stone Curlew (ハシブトオオイシチドリ)はニューサウスウェールズ州でたった16羽しか残っていないとして公式に絶滅寸前に指定されている。 しかし、キングスクリフの住民は少なくとも1羽はこの高級エコリゾート候補地に住んでいるのが見られたと主張している。
地元の野生動物写真家により捉えられたその鳥の目撃は、長年そのリゾート開発計画の反対運動を行ってきた地元の人達を怒らせている。

リゾート計画は最終許可は下りていないが、ニューサウスウェールズ州政府計画評価委員会により評価されることになっており、この1羽の稀少鳥の存在が大きな影響となりそうだ。

区画番号490として知られているリゾート候補地は、長く優良開発用地として求められてきたキングスクリフからサルトの小さな町の間に広がる海岸沿いの土地である。

巨大な開発業者、レイトン(Leighton)不動産からの最新の計画案は、180もの観光向けバンガローや‘様々な地域施設’を備えているという。しかし、このプロジェクトは賛成を得られる確信はない。

この区画番号490は12種以上の絶滅危惧種の鳥類や哺乳類の棲家となっている。
キングスクリフ住民の代表者、Jerry Cornford氏はBeach Stone Curlew (ハシブトオオイシチドリ)の目撃情報はリゾートプロジェクトの反対運動をする人たちに新しい希望を与えたと述べた。「ここはとても重要な野生動物の通り道であり、そして多くの種の動物にとっての生息地です。そのうちの何種かは絶滅危惧にあります。このプロジェクトは前に進めるべきではありません。」「いまだ多くの疑問があります。」と彼は言う。

レイトン不動産代表取締役のMark Gray氏はその鳥の目撃が与える影響については何も述べないだろう。その代わり、彼は計画評価委員会の結論を待つというコメントを発表した。「我々は細部にわたる地域協議会を含む広範囲な分析と研究を行ってきた。これらは計画評価委員会に提出されており、彼らはそれを評価中である」と述べた。

記事を読んで…

Beach stone curlew はオーストラリア、ニューギニア、ニューカレドニア、インドネシア、マレーシア、フィリピンに分布する大型の渉禽類です。IUCN Red List ではNear Threatened に分類されていますが、オーストラリア・クイーンズランド州では Vulnerable、とくにニューサウスウェールズ州では2000年に行われた調査で13羽の成鳥、1羽の幼鳥、2羽の雛が見つけられたのみで数がとても少なくなっておりCritically Endangered に分類されています。
この記事のように海岸沿いの開発によりその生息地を奪われているだけでなく、海岸における人間活動(例えば4WD 車による走行や犬の散歩) や野生のキツネ、豚、犬や猫により巣や雛を襲われることが原因となっています。
経済活動と自然保護は多くの場合対立する立場です。しかし今回のようにリゾート計画による開発となると、希少動物の存在を無視してまで推し進めることは人間のエゴだと思います。本当にそのリゾートは人々にとって必要なのでしょうか。実際、今回のリゾート開発が計画されているのは空港にも近く、美しいビーチがある場所ですが周りにはすでにいくつかのリゾートが開発されているようです。
この1羽のbeach stone curlewが計画の歯止めとなり、長い間反対運動をしてきた人にとっても、鳥たちとってもよい結果になれば嬉しく思います。華やかなリゾートでのんびり過ごすのは私も憧れますが、その裏で自然破壊や動物達が苦しんでいることを決して忘れてはいけないと感じました。

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