コウモリは手強い!2013/10/18

      2016/05/13

Courier Mail 2013年5月31日

『Resistance to bats is futile』

"どんな手を駆使しても宿に戻ってしまうコウモリ"(英文PDF)
記者:Kathleen Donaghey

 担当者:大阪府立大学4年 佐分洋平

要約

コウモリ博士によると、都市部の自治体はオオコウモリを追い払うことができないそうである。というのも、彼らがお気に入りの巣に相変らず帰っていっているという研究結果があるようだ。
グリフィス大学の研究によれば、コウモリの群れは10年以上にも及ぶ、追い払う努力にも関わらず、自然と自分たちの家に帰ってしまう。
元来夜行性の生物なので都市部を好み、なかなか森に移住しようとしないようだ。したとしても、数百メートル離れてまた新しいお家を作ってしまう。
この問題が顕在化したのは、騒音や悪臭、健康被害についての市民の不満が増えたため、ニューマン政権がこの都市部のコウモリ問題の責任を地方自治体に押し付けてしまったからのようである。
いくつかの自治体では、クイーンズランド州の市街地で迷惑となっているコウモリの群れを、殺すことなく拡散させる方法を検討中だ。
また数週間後には、環境問題に積極的なサンシャインコーストの自治体は、約24万3千オーストラリアドル(日本円で約2400万円)をかけて、音、光、煙やかかしを用いマルサイドロ(Maroochydore)やコーラム(Coolum)地域の2つの群れを追い払おうとしている。クイーンズランド州政府はすでにコウモリが好む植生の移動や分散を認める17にも及ぶ許可を認可しているという。
しかし、グリフィス大学の教授であるカーラ・カターラルによれば、コウモリを追い払うのは軽卒な考えでありお金の無駄だと言う。「まるで洗面台にお金を流しているようね」とさえ警告している。
また彼女が言うには、「追い払えたとしてもそれは一時的な結果にすぎないでしょう、なぜなら都市部には今までずっとオオコウモリが来続けてきたから」。
彼女はこうも漏らす「とてつもない量の努力,,,これからも一生し続けないとね」。
「もし州政府が私たちの言うことを聞いていれば、自治体にオオコウモリを撃退させようとはしなかっただろうに」。
都市地域からオオコウモリが撃退できたかどうかを調べた研究がある。その1つを例にとると、カーターズタワーズ(Charters Towers)での4万もの群れは、9年間におよぶ10回の撃退の試みにも関わらず、200m離れたこれまた迷惑となる場所に巣を移したのにすぎなかった。
また極端な例では、ニューサウスウェールズ州のマクリーン(Maclean)で6年間に及ぶ23回の試み(40万オーストラリアドル、日本円で約4000万円以上かけた)は、オオコウモリに近くに7つの新しいお家を作らせるだけに終った。
研究結果で強調された10例中7例のケースでは、コウモリは継続的に戻ってきたり、近傍の不適切な場所に巣を移しただけであった。

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