種を救う 〜ヒクイドリのためにやすらぎの地を〜2018/8/21

      2018/08/21

Saving a species push to create a haven for cassowaries
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Courier Mail 2018年2月22日

担当者:Julie
≪要約≫

デインツリーに生息し、豚や犬、猫、車、さらにはクロコダイルの脅威により命の危機にさらされているヒクイドリ(ミナミヒクイドリ)に救いの手が差し伸べられたかもしれない。新しい研究や飼育施設が、世界で最も古い熱帯雨林で計画されているのだ。

ヒクイドリは、北クイーンズランドのジャングルに生息し、多くの観光客を引き寄せるほどの人気を誇る、代表的な飛べない鳥である。そのヒクイドリのために、Douglas 地方議会 は、いかにして生息数が減少しているその鳥を守るか、実行可能性研究(訳注:その研究や健康管理プログラムの実行可能性を決定するための予備的研究)を命じた。

恐竜時代を彷彿とさせるようなミナミヒクイドリは、毎年数百羽が殺され、傷つけられ、ヒナは親を亡くし取り残されている。

現在、オーストラリア国内では野生のヒクイドリは少なくとも1500羽が生き残っているとされている。

“私たちは、みんなのヒクイドリのために保護に身を捧げています。”Douglas 市長のJulia Leu氏 は言う。

“少なくとも、デインツリー熱帯雨林にヒクイドリのための施設建設の実現可能性を考えなければならない時がきたと思うのです。”

2つの民間のヒクイドリの病院とリハビリテーションセンターがTablelandsにあるLake Barrineの南部とMission Beachの一部であるGarners Beachを管理している。

地方議会の新しい調査によると、ツアーバス業者がヒクイドリに餌をあげることがCape Tribulationに向かう道路でロードキルを引き起こしているとされ、非難を受けている。

しかし、調査によると、地元の住民の90%が、野生の豚が最も脅威的な捕食者であると信じ、豚の生息数をコントロールするため、“豚狩りに賞金”、 “毒の代わりに避妊薬を含めた餌”、そして“罠による取り組み”が提案された。

過去12年の間にはデインツリー地方にある、世界遺産に登録されている熱帯湿地エリアで6000頭の野生の豚が捕獲された。

地元住民らは、群れからはぐれた凶暴な”豚の追跡犬”がヒクイドリの雛や幼鳥を襲うことを懸念している。

昨年には、巨大なクロコダイルがヒクイドリの成鳥を口に加え、Cape Tribulation Roadを歩く姿がカメラに捕らえられた。

 

〜感想〜

ヒクイドリの生息数が減っているのは知っていましたが、わずか1500羽しか生息していないということは大変驚きました。今までもなんらかの対策はあったのでしょうが、一層取り組みが強化されることになるのでしょうか。

野生の豚が問題になっていることは初めて知りました。別の記事によると豚がヒクイドリの卵や雛を食べているところが目撃されているようです。また、豚の追跡犬が迷子になり、ヒクイドリを襲ったこともあるようです。人間が管理すべき動物(豚、犬、猫など)が野生化してそれが現地の野生動物を苦しめている事実は重く受け止めなければなりません。クロコダイルもヒクイドリを襲っているとのことですが、これが昔から一般的な捕食-被食関係にあるのか、それとも最近その傾向が出始めたのかで捉え方が変わってくると思います。(これに関して調べましたが答えは分かりませんでした。)

傷ついたヒクイドリのために専門の病院やリハビリテーションセンターが充実するのは良いことではありますが、ヒクイドリを絶滅の危機から救うには、根本的な”数が減っている原因”を解消しなければなりません。豚の追跡犬がヒクイドリを襲っては元も子もないので、管理は徹底するべきです。また、観光客によるヒクイドリの餌付けは根絶しなければなりません。餌付けされた動物が車に近づいて事故を起こしてしまうことはヒクイドリに限ったことではありません。そして何より、観光客を含め、人々によく知ってもらうことが何よりも大事だと思います。関係者のみで活動を行うより、人々の協力や理解を得ることによって活動の輪や力は増します。

広大な土地を持つオーストラリアでどのような対処ができるのか、改めて考える機会になりました。

 

 

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