ウォンバットの四角い糞の謎を解明、イグノーベル賞受賞 2020/3/17

      2020/03/17

『Wombat cubic faeces mystery solved and recognised by Ig Nobel prize』(英文PDF)

ABC News  2019年9月16日

担当者:N・M

≪要約≫
Phoebe Hosier記

研究者はウォンバットの糞がなぜ立方体の形なのかを明らかにし、その功績に対して賞を受賞した。

タスマニア大学の研究者グループがウォンバットの死骸を解剖した際、彼らは驚いた。

科学者たちは長年、立方体が“出口付近で”形成されると思っていた。

しかしこの最近の発見は、異常な形が動物の腸に関係していることを明らかにした。

野生生物生態学の上級講師であるScott Carver氏は、彼と彼の研究チームが皮癬病を研究するためにウォンバットを解剖していた時にこのことを発見した。

「それは非常に素晴らしいものでした。」とCarver博士は言った。

彼と彼の同僚は、昨年の物理学会議で研究成果を発表し、今ではイグノーベル賞を受賞している。

これは人々を笑わせ、また考えさせもする研究に贈られる、国際的な賞である。

「立方体の糞が実は肛門から腸の内側に約1m戻ることが分かった。これは彼らの体のかなり内側にあることになる。」とCarver博士は言った。

顕微鏡を使用して、チームはウォンバットの結腸周辺の筋肉の厚さの規則的な変動を発見した。

「それはおそらく、腸から下降するときに糞の角を鋭くする。」と彼は言う。

ウォンバットの腸の長さは9mと言われている。

Carver博士は、平均的な人間と比較した動物の大きさから考えると、ウォンバットの腸は“まさしく巨大”であると表現している。

「草はウォンバットの腸を通過するのに約1週間かかるが、私たちの腸はウォンバットの約3分の2の長さで、約48時間で通過する。」と彼は言った。

またウォンバットの糞は人間のものよりもずっと乾燥しているという。

四角い糞は森林に住む者や科学者を長年困惑させてきた。

Carver博士はこの発見が、ウォンバットの恥骨が糞を正方形に絞る、正方形の括約筋を持っている、またこれは彼のお気に入りであるが、ウォンバットが排泄した後に糞を成型するなどの、多くの神話を払拭したと言った。

ウォンバットの糞が動物界で唯一の形であるだけでなく、“互いのコミュニケーションとして目立つ場所に置かれた”とも述べている。

イグノーベル賞は1991年から始まり、約9000人の候補者の中から毎年僅か10個の賞が授与されている。

今年の他の受賞者の中には、おむつ交換機の発明や、様々な国の紙幣が危険なバクテリアをどれほどよく伝染させるかを比較した研究が含まれていた。

Carver博士は、彼のチームを代表してマサチューセッツ州のハーバード大学で賞を受け取った。

「これらの賞のひとつを受賞することはコミカルで、また大変光栄なことだ。」と述べた。

 

感想

動物について私たちはまだまだ知らないことが多くある。糞の状態を調べて、その動物の健康状態を知ることはよくあるが、糞そのものの形や役割についてはあまり考えたことがなかった。ウォンバットの腸の構造や排せつの仕組みはとても興味深く、人間の身体の構造を基準にして考えてはいけないのだと思った。
解剖中に糞の謎のヒントが隠されていたように、私の身の回りにも動物の生態の謎を解くヒントが存在しているのかもしれない。そう考えると日々の生活がより有意義なものに感じられ、そのヒントを見逃さないようにアンテナを張っていたいと思った。

 

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