サイクロン・ヤッシーの被害が稀少フクロモモンガに大打撃を与えた 2012/12/7

      2016/05/18

CourierMail 2011年4月2日

『Yasi damage hits rare gliders hard』

"サイクロン・ヤッシーの被害が稀少フクロモモンガに大打撃を与えた"(英文PDF)
要約:KANA

要約

サイクロン・ヤッシーによる沿岸森林の分断後、非常に絶滅危機にあるマホガニーフクロモモンガ(Mohogany glider)を救うためクイーンズランド州北部では絶望的な戦いが進行中である。
保護活動者やギリンガン・アボリジナル・コーポレーション(Girringun Aboriginal Corporarion)のメンバーはフクロモモンガが残っている唯一の場所であるタリー(Tully)
からインガム(Ingham)の間の110kmの狭い範囲の中に70箇所の餌場を設けた。
野生動物保護協会プロジェクトマネージャーのEwa Meyerさんは昨日「そこはヤッシーにより最も被害をうけた地域であり、約半分のフクロモモンガ生息地が重大な影響を受けたであろうと始め推測されました。」と述べた。
どのくらいのフクロモモンガが死亡したかは分からなかったが、多くの木々が倒されたことから被害がないとは考えにくかった。
およそ285km/hの暴風は木々の花や葉を吹き飛ばしフクロモモンガの食べ物を奪い去り、そしてモモンガ達はアカチャアオバズク(Rufous owl)のような天敵に晒されることで生き延びるのがさらに困難になった。「すべての影響を把握するのは難しいです。状況はとてもひどく、木々が倒れてしまっていたり連続的な雨で地面が沼地化してしまっていたりと、私達はまだ多くの地域で調査に入れずにいます。木々上部の葉が吹き飛ばされてしまい、モモンガ達は見事に天敵に晒されてしまっています。」とMeyer さんは言う。
The Foundation of Australian’s Most Endangered Speciesはフクロモモンガにおける12ヶ月間モニタリングプログラムに資金提供し、その個体数を2000程度であると考えている。
州そして連邦政府もまた長期回復計画を実行している。
Meyerさんは、固有種の花や果物を供給する餌場だけでなく、動物達が避難できるようおよそ60個の巣箱を設置していると述べた。「全ての事がうまく機能しているかどうかはモニタリングにより分かるでしょう。」さらに、オオバユーカリ(swamp mahogany)の花が咲き始め、フクロモモンガの重要な食べ物となる事、また地権者やボランティアの方たちの助けがとてもすばらしかった事などよい点がみられた。これはブリスベンの洪水後、泥まみれの軍隊 *(洪水後多くのボランティアが街の泥の片付けに参加し、彼らはmud armyと呼ばれた)が現れたのと似ている。しかし今回はフクロモモンガのために集まったと述べた。

一つの種を救うことは全てを助けるということ
・マホガニーフクロモモンガは南湿潤熱帯地域の狭い海岸地域に限られている
・約2000匹が生き残っている
・各個体およそ20haの生活空間が必要である
・フクロモモンガは主に花をつける植物や昆虫類を餌とする
・フクロモモンガの生息地の約80%が土地開発されている
・フクロモモンガに適した硬葉樹林は火災の発生状況が変化したことにより熱帯雨林へと変わっている
・道路がフクロモモンガ達を分断した。
・フクロモモンガは有刺鉄線のフェンスに絡まり死亡することが多くなってきた
・マホガニーフクロモモンガを保護することは生息地を共有する他の多くの種も救うことになる。それらには Apollo jewel butterfly, lesser sooty owl(ヒメススイロメンフクロウ), rufous owl (アカチャアオバズク), southern cassowary (ヒクイドリ), crimson finch(アサヒスズメ), spectacled flying fox(メガネオオコウモリ), golden-tipped bat, ant plant(アリ植物), swamp orchid, leafy hyacinth orchid, honeydew plant などが含まれる。
*( ) 訳者注

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