2012年2月 体験談

      2016/10/11

トレーニングコース 初級編

東京農工大学 農学部獣医学科2年 吉本悠人

吉本悠人今回のトレーニングコースに参加して、僕はオーストラリアにおける野生動物の基礎的な知識、野生動物が置かれている現状、そしてそれらへの対応を間近で見て 学んできました。オーストラリアでは、野生動物は国の物であり、生態系全体を考えて種を保護するという方針のもとで保護活動が行われており、施設やシステ ム、保護に携わる人の数などから観ても日本より活動が盛んで、人々の意識が高いように感じられました。しかし、その活動も全てが良いというわけではなく、 非常に考えさせられることも多くありました。

また、野生動物の勉強だけでなく、人との交流もこのトレーニングコースで得られた大きなものの一つです。一緒にコースに参加した友人たちやAJWCEFの スタッフの皆さん、各施設の獣医師の先生やレンジャーの方々は皆温かく、楽しい2週間を過ごすことができました。海外での実習ということで、英会話への不 安もありましたが、拙い英語でも何とか意思疎通ができたことがとても嬉しかったです。自信につながるとともに英語力の重要性を認識させられる機会となりま した。

このトレーニングコースで、野生動物への関心と海外に出ることに対する心持ちの両方に大変良い刺激を受けることができたと思います。機会があれば上級コースにも参加したいと考えています。このような経験が今後コースに参加する人たちにもできたら素晴らしいなと思います。

大学生

日本では、学校教育やメディアを通して「野生動物はだんだんと減ってきているから、これからは守っていくべきだ」程度の啓発はあっても、やはり、野生動物と 人間との距離自体が、どことなく遠い。私自身、今まで野生動物保護に薄い興味はありつつも、実際に野生動物の置かれている現状について深く知ろうとしたこ とも、ましては何かをやろうと思ったこともなかった。
こ の実習では、オーストラリアで実際の野生動物保護の現場を少しでも見ることができ、携わる人々のお話をお聞きできたのが、私にとって1番大きかった。なぜ 野生動物が減るという現象に陥ったのか、これから人間がどうしていかねばならないのか、保護が必要とはいっても、実行にあたって一筋縄でできるものではな ないこと(国民を支えるための開発と自然温存という、どこの国にもあるジレンマの中で、さらにはそのプロセスで今ある生態系全体のバランスの考慮もしなければならないこと、など)を 知り、そもそも保護とは何なのか何のためなのか、こんなにも深く考えることができたのは初めてだった。私自身がこれから、継続的に、これについて学び、人 と話し、一地球人として自分にできることを行動に移していく必要がある、と考える。このような学びの機会を与えてくれた水野先生をはじめとするAJWCEFのスタッフさん、実習を有意義なものにしてくれたDFWP、モギルのコアラ病院の方々に大いに感謝いたします。

 - Experiences, 体験談