2015年3月 体験談 上級

      2016/10/11

トレーニングコース 上級編

酪農学園大学 獣医学類 4年 唐澤迪子

karasawa-mitikosan私がこのコースの存在を知ったのは、2年前に大学で行われたAJWCEFの講演会でした。そこで、野生のコアラ専門の国立病院:Moggill Koala Hospitalがあることや、このコースが海外で生活する「トレーニング」も兼ねていることを知りました。さらに、実習先に含まれているCurrumbin Wildlife Sanctuary(CWS)Wildlife Hospitalは、 パークの運営と寄付金のみで経営している野生動物専門の動物病院です。獣医は野生動物にどのように関わっていけるのか考えていたので、日本には見られない このような施設がある背景には、人と野生動物とのどのような関係があるのか知りたいと感じていました。また、将来の選択肢として海外はハードルが高いと感じており、このハードルの高さを少しでも下げたいと考え、参加を決めました。

CWSの病院では3名の獣医師が勤務しており、実習中も頻繁に野生動物が運ばれていました。特に日本と違うと感じたことは、治療に携わるスタッフが獣医師の2~3倍 ほどもいた事・飼育や事務業務の大部分をボランティアが行っていることでした。動物が重要な観光資源であるがゆえ、国としての動物への関心が高いのだとも考えられますが、日本よりずっと野生動物が人々に浸透していると感じました。一方、野生動物への餌付けがイベントになっているという面もありました。

オーストラリア特有の動物の治療や解剖も多数見ることができ、北半球とは全く違う体の構造は大変興味深いものでした。また、上級コースは獣医師の仕事を間近で 見ることができたので、獣医として野生動物の保護にどうやって関わるか?ということを意識しやすかったです。毎日が驚きに満ち刺激的で、7日間とは思えないほど充実した内容でした。

水野先生とも様々なお話をしたなかで、『真実は自分で判断しないといけない』『太らされた豚は決して幸せではない』という言葉が印象的でした。日本の・自分の現状を良しとしてぬくぬくしていては分からないことはたくさんあるのだと思います。国内にいても、アンテナの感度を上げて生活していこうと思います。

最後に、素晴らしい7日間にしてくださった実習先の関係者の皆さま、水野先生・平野さん、実習の仲間達、両親に感謝申し上げます。

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