NEWSLETTER Vol.13 2016年 5月

   

2016年 5月 ニューズレター 報告

2016年5月 Vol.13に掲載された野生動物保護トレーニングコース(初級)参加者の体験談の一部です!
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光井 裕貴 

今回、野生動物保護トレーニングコース(初級)に参加させていただきましflyingfoxた。春休みに何かやりたいなと思っていた時、このコースをたまたま見つけ参加しようと思いました。きっかけはすごくザックリとしていましたが、実際参加すると日本にいては絶対に勉強することがないたくさんのことが学べて感謝しています。勉強する内容としては野生のコアラの保護やそれに携わっている現地の人々の活動を学び、野生動物を保護しているレンジャーさんたちの仕事のお手伝いをしました。

オーストラリアで熱心に野生動物を保護している人々を見て、我々人間と野生動物たちがどうすれば共存できるのか、などちゃんと面と向かって考える時間が多くありました。オーストラリアでは夜に木を見るとオオコウモリがぶら下がっていたり、ポッサムが木の実を食べていたりして非常に多くの動物たちが人間の生活圏内で共存しており、日本よりも野生の動物が身近だと思いました。また、私がこのコースに参加して必要だなと感じたのは英語力でした。もちろん、実習中はAJWCEFのスタッフさんがとても丁寧に通訳をしてくださり、実習中に不便を感じたことはなかったのですが、実習終わりにレンジャーさんと雑談したり、宿泊先の隣の部屋の人とちょっとした会話ができなかったのが、悔しかったです。しかし、この悔しさは日本人の友達と行く観光ではなく、オーストラリアの現地の人と関わることが多かったこのトレーニングコースに参加したからこそ実感できたことだと思います。野生動物の保護に必死になるボランティアの方々の表情は全く窮屈そうではなく、むしろどこか幸せそうではつらつとしている印象を受けました。野生動物とは全く対照的な動物であるのが人間だと私は思います。

そういう対照的な位置にいる人間が野生動物や自然を尊重し調和を目指すことで、自分も幸せになっていく、そのような構図がオーストラリアの自然とボランティアさんの中にありましたAJWCEFのトレーニングコースで非常に多くの刺激を受けることができてよかったです。

阿部 祐美

yumi abeいまだ雪が風に舞うような寒さの北海道を旅立ち、汗ばむ暑さのオーストラリアの地へ足を踏み入れた。私がこのコースを知り、必ず参加しようと決心するまでは早かった。内容は獣医学生向きではあるが、感想を読む限り行く価値は十二分にありそうだった。

その期待は裏切られなかった。色彩の鮮やかなレインボーローリーキートや、飼育個体が脱走したのではないかと思うようなトカゲがわんさと道路脇にいるではないか。植生もまさに亜熱帯のそれであり、いつも見ている風景とは全く異なる。宿泊施設であるロッジには野生のリングテールポッサムが毎晩果実を食べにやってきた。月夜の中で飛ぶオオコウモリなどは実に美しかった。

実習内容も充実していた。コアラ病院でのボランティアは病気のコアラたちのお世話を行ったがミルクや藥をあげるだけでなく、検死解剖まで見学するにとどまらず実際にさせていただけた。コアラたちはどの子も魅力的だったが、幼稚舎のコアラたちは目もくりくりしており愛らしい。日本に帰ってからも子コアラに会いたいと何度思ったことか。そこで出会ったボランティアの方々の献身的にコアラの面倒を見る姿勢に、日本にもこのような野生動物に対する持続的な支援を行えるような環境を整えたいと強く思った。かわいらしくて市民の意識を向けやすいコアラも守れないようでは、オーストラリアの生態系を守ることなど不可能だという言葉が印象的であった。

デイビッドフレイという動物園での研修では、レンジャーさんの仕事を手伝わせていただき、動物の習性や動物園の取り組みを教わった。動物たちがいかに快適に過ごせるかということに重点を置き、開放的な展示をするオーストラリアの動物園から吸収できることは多かった。一目で日本の動物園のあり方について問題点が見えてくるだろう。

有袋類について何の知識もなかった私だったが、帰国するころにはメモ用紙に収まりきらないほどの情報を得た。海外で生活する自信もついたように思う、ここも他のスタディツアーとは一味違うところだ。

是非参加してほしい、そして違う世界での現場を見てほしいと思う。

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