トレーニングコース概要

オーストラリア日本野生動物保護教育財団(AJWCEF)
オーストラリア野生動物保護トレーニングコース概要

最新ニュース
「陸上/海洋野生動物両方の保護を中心に学びたい」「救護や治療、リハビリなど野生動物の臨床を中心に学びたい」という皆様のご要望に応え、この度AJWCEF主催上級トレーニングコースを2020年より一新することになりました。

新しいトレーニングコースでは、野生動物及び海洋生物保護に特化した野生動物応用コースと野生動物保護及び救護に特化した野生動物臨床コースに分かれ、より専門的な知識や技術を学んでいただけます。これまでの野生動物保護初級トレーニングコースは期間・プログラム内容はそのままに2020年より野生動物基礎トレーニングコースの名称になりました。

目的
野生動物保護を大きな生態系の観点から捉え、“人と自然のよりよい共存” について考える機会を提供すると共に、日本では経験することの難しい有袋類や単孔類の保護や救護に関する知識の向上、野生動物の治療・リハビリなどの臨床及び豊かな海洋生物の生息する亜熱帯の海域において海洋環境・生物保護に関する知識の向上を目的とします。
また、参加者の皆様が海外で安全に生活をするための基礎知識や実用英会話の向上も目的とします。

開催場所
オーストラリア連邦 クイーンズランド州

実習施設 (協力団体・施設をご参照ください)
クイーンズランド州立野生動物環境保護施設
(デイビッドフレイ野生動物公園など)
クイーンズランド大学獣医学部教育病院
クイーンズランド大学 モートンベイ海洋研究センター
カランビン野生動物サンクチュアリ及び野生動物専門病院

王立動物虐待防止協会(RSPCA)
野生動物救護リハビリ教育協会
レッドランド市環境保護施設
(レッドランド インディジスケープスセンターなど)
など

コースの種類と概要
基礎 (Introductory) トレーニングコース
基礎コースでは、クイーンズランド州立施設であるデイビッドフレイ野生動物公園とカランビン野生動物サンクチュアリにおいて、日本では経験できないオーストラリアの主な希少野生動物(有袋類、単孔類)の解剖や生態などの基本的な知識や、その保護、飼育管理などの基礎について実習と講義から学びます。 野生動物の生息に必要なユーカリの森などの自然環境について学ぶのと同時に植林の実習なども行います。RSPCA(王立動物虐待防止協会)では施設見学に加え、多種多様な動物たち(ペット、家畜、野生動物を含む)の動物福祉について考え、学びます。また、カヤックを活用しカランビン川流域の自然の中に生息する野生動物を観察する体験なども行い、都市に生息する野生動物と人との共存についても検討していきます。コース期間を通して基礎英会話も履修します。

応用 (Applied) トレーニングコース
応用コースではオーストラリアの野生動物を取り巻く海洋/陸上環境の二方面からアプローチし、幅広く実践的に知識や技術を習得します。海洋については、オーストラリアで最も権威のある大学のひとつであるクイーンズランド大学の協力のもと、ブリスベン沖モートン湾に位置する世界最大級の砂の島・ノースストラッドブローク島にある大学施設、モートンベイ海洋研究センターを基点に海洋環境及び生物の保護について学びます。陸上については、カランビン野生動物サンクチュアリにて、オーストラリア固有の野生動物たちの特性や保護の実態を学び、動物園動物の健康管理としてエンリッチメントや予防医学の重要性について実習します。カランビン川のカヤックによる野生動物調査では、自然環境における野生動物の生態観察を基に、都市に生息する野生動物と人との共存についても検討し、野生動物保護や救護における倫理並びに動物福祉などについても実例を通じて学びます。
(※今まで開催していた海洋生物保護トレーニングコースはこちらの応用コースに組み込まれました。)

臨床(Wildlife Clinical)トレーニングコース
臨床コースでは世界で三本の指に入るカランビン野生動物専門病院において、オーストラリア獣医師会から認定を受けた野生動物専門医や野生動物専門看護師の指導の下、ユニークなオーストラリアの野生動物(有袋類、単孔類、鳥類、爬虫類、両生類など)についての臨床(救護・リハビリテーション・患畜管理など)を専門的に学びます。また、死亡又は安楽処置を施された動物を活用し、有袋類(コアラなど)など日本では経験のできないオーストラリアの動物の独特な解剖を学び、さらに病理解剖も行います。野生動物救護リハビリ教育協会では、親を交通事故などで亡くした野生動物の孤児に対する授乳などの飼育管理技術を実習します。また、デイビッドフレイ野生動物公園では主に動物園動物の健康管理としてエンリッチメントや予防医学の重要性について学びます。カランビン川のカヤックによる野生動物調査では、自然環境における野生動物の生態観察を基に、都市に生息する野生動物と人との共存についても検討し、野生動物の疾病、人獣共通感染症における疫学的知識やバイオセキュリティーの方法、野生動物保護や救護における倫理並びに動物福祉などについても実例を通じて学びます。さらに、オーストラリアの名門クイーンズランド大学の獣医学部教育病院を見学し、オーストラリアにおける獣医、獣医看護教育の実際にも触れ、現地の環境保護に携わる獣医師やレンジャーとの交流の場も設けます。

※講義は基本的に英語で行われます。ただ、必要に応じて適宜通訳がつきますので英語に自信の無い方でも心配はありません。

参加対象者
基礎 (Introductory) トレーニングコース
野生動物の知識や経験のあまりない方で、これから野生動物や環境保護について学びたい方 (例:一般の方、獣医、動物看護、動物及び環境科学系の学科を専攻されている専門学校および大学の低学年の方、動物や環境系以外の学生の方)。しかし、経験のある方でも参加のご希望があれば受け付けますのでAJWCEF本部事務局までお問い合わせください。

応用 (Applied) トレーニングコース
AJWCEF初級(基礎)トレーニングコース修了者、又は野生動物に関して初級(基礎)トレーニングコース修了者と同等もしくはそれ以上の知識を有し、より広く野生動物保護について学びたい方。

臨床(Wildlife Clinical)トレーニングコース
AJWCEF初級(基礎)トレーニングコース修了者、又は野生動物に関して初級(基礎)トレーニングコース修了者と同等もしくはそれ以上の知識を有し、より専門的に野生動物の臨床、救護、リハビリなどを学びたい方。

※トレーニングコースの参加申し込みはAJWCEF会員を優先いたします。尚、トレーニングコースの参加申し込みと同時に会員の申し込みも行なえます。その場合も会員優先の対象となります。

英会話
基礎コース中には、野生動物実習や海外での日常生活に最低限必要な英会話を学んで頂きます。授業は教室ではなく実際の社会に出て行います。文法にとらわれすぎず、伝えたいことを相手に英語で伝える実用的な経験をするためです。

宿舎及び食事
宿舎はキッチンやリビングルームの付いたアパートメントタイプになります。プールやテニスコートも完備されているところもあり、自由時間にはご自由にお使いいただけます。食事は歓送迎会を除いて自炊となります。食材費はトレーニングコース費用に含まれておりませんので、ご自身でご負担ください。現在のオーストラリアの物価から推測いたしますと、約350ドルで13日間の食材費は賄えると思われます。自炊を行う目的は、参加者の皆様にオーストラリアの実社会をより多く体験して頂くためです。食材のショッピングなどは英会話の実践の場ともなります。

但し、応用トレーニングコース中、海洋実習が行われるモートンベイ海洋研究センター及び野生動物救護リハビリ教育協会での実習が行われる期間はこの限りではありません、コース詳細をご確認ください。

保険
トレーニングコース開始前に、参加者各自が怪我や病気治療を含む適切な旅行保険に必ず加入してください。自由時間内における事故、又は参加者本人の過失による損害に対してAJWCEFは一切責任を負いません。

健康および予防接種
健康上の問題、アレルギーの有無などは必ずコース参加申請時に申し出てください。
また、コース開始2週間前までに破傷風の予防接種を完了してください。

2019年/2020年トレーニングコース年間予定 

 2019年  コース  開催日程
 第 一 回 基礎  3月11日~3月23日  募集終了
 第 二 回  上級  3月23日~3月31日  募集終了
 第 三 回 基礎   8月26日~9月7日 募集終了
2020年   開催予定日程  募集開始予定
 第 一 回 基礎   3月9日~3月21日 募集中
 第 二 回  応用   3月21日~3月30日 募集中
 第 三 回 基礎   8月  2020年4-5月
 第 四 回  臨床   8月  2020年4-5月

*日程や内容は諸事情により変更される場合があります。

お問い合わせ
ご不明な点は本部事務局(training@ajwcef.org) までお問い合わせください。

オーストラリア日本野生動物保護教育財団
本部事務局
PO Box 1362
Kenmore, Queensland 4069 Australia
Phone: +61 7 3195-4749(オーストラリア)
E-mail:
training@ajwcef.org
Web site: www.ajwcef.org

日本連絡事務所 
(緊急連絡の場合にのみお願いいたします)
日本獣医生命科学大学 解剖学研究室内
尼崎 肇 教授
(AJWCEF
理事)
東京都武蔵野市境南町1-7-1
Phone: 0422 31 4151(代表)
E-mail: hamasaki@nvlu.ac.jp