2023年春期 臨床トレーニングコース 体験談

   

S.K.さん(麻布大学 獣医学部4年)

病院に連れてこられた野生動物の診療の見学をしました。例えば鳥の翼の骨折では、その固定方法を学びました。

実際に現地の獣医さんと看護師さんたちからのレクチャーがあり、コアラについて、両生類について、飼育動物の飼料の作り方、亀の甲羅の縫合の仕方、来院動物に対する投薬の計算などを学びました。

ケアラーさんの1人の方の家は行き、そこでどのような生活をしているのかを見学させていただいたのと、そのお手伝いをしました。お手伝いでは、飼育されているインコの部屋の掃除をしたり、ワラビーの赤ちゃんにミルクをあげたりしました。

病院のバックヤードで入院している動物たちの様子を見て、その動物についての生態などの説明をしていただきました。

またコアラの解剖や、鳥の羽の移植のような治療法も実際にやらせていただきました。

高橋未帆さん(岡山理科大学 獣医学部 5年)

オーストラリアでしか経験できないような固有種の診療を見学させて頂けたことが1番印象的でした。また、野生動物保護に対する考えが大きく変わるきっかけとなり、非常に有意義でした。

実習中も通訳をしてくださり、英語が苦手でも理解できました。また、一人一人に対して丁寧に対応してくださったため、オーストラリアで安心して生活することができました。

飯森愛梨さん(岡山理科大学 獣医学部 5年)

診療中の野生動物たちを間近で見せて頂き、大変貴重な経験をさせて頂きました。獣医師の先生や看護師さんたちに、直接会話や質問をすることができたのも良かったです。印象に残った体験は、麻酔銃を使う実習やコアラトラッキングです。麻酔銃はこれまで触ったこともなく、初めて触って的に撃ちました。的は動かないので、そこまで難しいものではなかったのですが、生きている動物に当たるのは熟練の技だと思いました。コアラトラッキングでは、コアラが近くにいるというシグナルは出てるのに、その木をいくら探しても見当たらず、ようやくLewisさんが見つけてくださり、コアラを見つけることの大変さが分かりました。野生のコアラがいかに上手に木の枝や葉っぱにうまく溶け込んで隠れているかを知りました。

日本にはいない野生動物を対象とした実習が多く、大変貴重な経験をさせて頂きました。

実習以外の時間、部屋割りで同じ棟になった他の参加者達とも仲良くなり、夕飯を一緒に食べたり、夜食を食べたり、色んな話ができたことも楽しい思い出です。

 

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