2023年春期 基礎トレーニングコース 体験談
K.S.さん(岩手大学 農学部 共同獣医学科)
基礎コースではオーストラリアに住む様々な野生動物に実際に触れながら、彼らの生態や直面している問題を学ぶことができました。自由時間も多くあり、宿泊施設に併設してあるプールや近くのスーパーで地域の人と関わることもできました。
N.F.さん (日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 動物学科 2年)
基礎コースではオーストラリアに住む様々な野生動物に実際に触れながら、彼らの生態や直面している問題を学ぶことができました。自由時間も多くあり、宿泊施設に併設してあるプールや近くのスーパーで地域の人と関わることもできました。
大石真央さん(岩手大学 農学部 2年)
将来海外で働きたい、とにかく海外に行ってみたい。そんな中、出会ったのがこのAJWCEFの基礎トレーニングコースでした。
大学では、イヌやウシなどの馴染みのある動物については学びますが、コアラやカンガルーなどの有袋類やカモノハシやハリモグラなどの単孔類について学ぶことはまずありません。彼らの独自に進化した生態について学ぶことは非常に興味深いものでした。
また、この実習では、ただ見学するのではなく、「こんなことまでやらせてもらえるの?!」ということがかなりあり、日本では想像もできないことをたくさん経験できました。
動物はもちろん、それらに関わる人の姿勢や考え方についても、発見がありました。今回訪れたDFWP、CWS、RSCPAのいずれも収入の大半が市民からの寄付によって支えられていました。また、ボランティアの方がとても多く、休みがあれば、事故に遭った動物を搬送したり、ケアラーとしてリハビリ活動に参加したり、など非常に積極的に活動をされていることを知りました。これらは小さい頃からの教育により動物への関心が非常に高いためで、日本にはないオーストラリアの動物に対する考え方を思い知りました。
カランビンの動物病院では、運ばれてくる野生動物にたいして安楽死をさせることが多く、動物園などで引き取られる数が少ないと聞いて意外だなと思ったのですが、治療の目的は自然に帰ること、QOLの基準が非常に高いことが理由であるということを聞いて納得しました。人間の視点からすなわち人間の飼育下でなんとか生きていけるかどうかの基準ではなく、動物たちが本来の自然で充分に生きていくことが出来るかというのが判断基準を持つことは非常に大事であると思いました。
フリータイムの時間にゴールドコーストの町を散策した際には、小さい男の子が家族と川で釣りをしていたり、犬と一緒に散歩や川に入って遊んだりしていたのを見かけ、ここでもオーストラリアの人々の自然や動物への考え方の違いを感じられました。
この実習を通じて良かったことは、他校の大学の方々との共同生活にもあります。友達が出来たことも私にとって大きなことでありましたし、様々な意見交換をすることが出来たことが非常に刺激になりました。
この11日間の基礎トレーニングコースは、私自身にとって大きな経験になったことは間違いありません。最後になりますが、実習中はもちろん、その前後においても様々なサポートをしてくださったAJWCEFのスタッフのみなさん、私のつたない英語の質問に丁寧に答えてくれたり、様々な経験をさせてくださったりした、DFWP、CWS、RSCPAのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
坂本響子さん(日本生命科学大学 応用生命科学部 動物学科 3年)
私は前半の3日間、デイビットフレイ野生動物公園にて実習させていただいたことが印象的でした。こちらでは3人ずつに分かれて職員さんの作業の説明を聞いた上でお手伝いさせていただいたり、お話を伺ったりしました。初め、英語が苦手なため職員さんの説明を理解するのは難しく、参加者の皆と自分を比べて落ち込むこともありましたが、職員さんとの会話で上手くやりとりできた瞬間は嬉しさを感じ、また周囲の皆の動物への熱意にも感化され、もっと頑張ろうと思えました。カランビン野生動物保護病院では、貴重な野生動物を飼育に加え治療の様子、コアラの解剖の様子なども見学しました。コアラの解剖では、考えられる死因やその個体の栄養状態などを解剖を通して推察しました。事前にコアラの置かれている状況について講義で事前に学習していたため、人間が与えている影響の大きさを身をもって感じ、改めて動物保護への熱意や関心を持つことが出来ました。フリータイムではルームメイトのみんなと夜遅くまでお喋りしたり、バースディパーティーを開いたりBBQをしたり、ビーチバレーやプールで遊んだりと、本当に楽しい瞬間、忘れたくない景色がたくさんありました。今回の研修では貴重な経験をはじめ、たくさんの思い出や新しい仲間、本当に多くの物を得ることが出来ました。動物や将来について真剣に考えるきっかけにもなりました。また、機会があれば応用コースにも参加したいです。ありがとうございました。
R.H.さん
動物園の方とのやりとりに不安がありましたが、通訳の方がサポートしてくださり、自分で質問したり、楽しく実習することができました。日本ではみられない動物を間近で観察したり、動物園における診療の様子を見ることができ、日本ではできない体験をすることができました。また他大学、他分野の学生さんとの共同生活も、みんなでビーチバレーをしたりバースデーパーティーをしたりと楽しく過ごすことができ、すごく充実した10日間になりました。