財団について

背景

現在、オーストラリアには野生動物保護及び環境保全に関する財団がいくつか存在し募金活動などを行っております。
それらの団体の収益金は、野生動物保護の為の陳情活動や生息地の確保、またそれに関連する研究に分配されているようです。
加えて、野生動物保護施設にも施設充実の為分配されておりますが、多くは特定の私的商業施設(私立動物園など)に付随した保護施設を対象としております。

しかし、公的施設、例えばクイーンズランド州政府管轄のモギルコアラ病院やデヴィッドフレイズ野生動物保護公園にはこれらの団体からの援助はほとんど行われておりません。
また、実際に最先端で動物の保護や救助に携わるアニマルケアラーなどのボランテイアの方々にもほとんど援助が行われておらず、自己負担により活動を行っているのが実状であります。
さらに絶滅を危惧される動物種は数多くあり、援助がそれらの動物たちに広く行渡っているとは言えません。

目的

オーストラリア日本野生動物保護教育財団は、財団活動によって得られた収益金により、主にオーストラリア政府管轄野生動物保護施設の保護活動を援助するのと同時に、野生動物保護の現場で活動している方々や一般のボランテイアの方々の活動、即ち“草の根的活動”を支援することを目的としております。
さらに、財団独自の野生動物の保護活動及びそれに関わる調査、研究を実施し、その結果から各方面に対し提言を行っていきます。
また財団は、オ-ストラリア政府、州政府、教育機関等と協力し、オーストラリアの野生動物保護活動を日本に紹介すると共に、日本及びオーストラリアの国民の皆様に対し野生動物保護に関する情報や教育を提供致します。
そして、興味のある方々に対しオーストラリアに於ける野生動物保護活動を実際に観察する機会を提供する事や、一定基準の自然保護及び衛生安全講習を日本に於ける財団指定教育施設又はオーストラリア国内の指定施設にて修了された方にボランテイア等の機会を持てるよう援助するものであります。
加えて、オーストラリア政府管轄野生動物保護施設等で実際に自然保護活動に従事している職員(獣医師、レンジャーなど)が講師となり、日本及びオーストラリアの希望者に対し自然保護活動従事者を育成するコースを設立する事業も進めております。
そして、これらの活動を通じ、幅広い年齢層の皆様の新しい生きがいの発見のお手伝いを致しますと共に、両国の皆さまの相互理解、さらに両国間の友好関係の向上にも寄与するものであります。

設立のご挨拶

財団組織