近接遭遇したヒクイドリが撮影されたことで野生生物保護団体の職員からの警告を促す 2021年8月3日

   

『Filmed cassowary close encounter prompts warning from wildlife officers』(英文PDF)

Brisbane Times 2021年5月18日

Cloe Read記

 担当:うた

《要約》

4人の散歩者が7分間にもわたりヒクイドリに追われるという“恐怖を煽るような”事件があり、クイーンズランド州の野生生物保護団体の職員は、この潜在的に攻撃的な鳥に餌をあげないよう警告した。

環境科学省は、アサートン高原で人々がヒクイドリに遭遇したことを受けて、ヒクイドリに餌を与えないように呼びかけている。

ウールーノーラン国立公園で5月に撮影された映像では、ヒクイドリが数人の集団に接近し、彼らと1メートルもない距離に近づいた後、7分間にもわたって彼らの後を追いかけていた。

身長180cm、体重約80kgにもなるヒクイドリは、鋭い爪で深い傷を残すこともあり、危険な攻撃で知られている。

2019年、フロリダの農場では外来の鳥を飼育していた75歳の男性がヒクイドリによって攻撃された。男性はその傷害により病院で死亡が確認された。

野生生物保護団体の上級職員であるディヌーク・ペレーラ氏はヒクイドリの行動から、人々に餌を与えられることに慣れてしまっていることを確認したと述べた。また、そのことに慣れていないヒクイドリは散歩者に近づくことはなく、むしろ森へ逃げるだろうと述べた。

“今回は、散歩者にとっては恐ろしい出来事でしたが、彼らは冷静さを保ちながらヒクイドリが餌を与えられないことに気付くまで離れるという正しい行動をとりました。”と、彼は言う。

“ヒクイドリは予測不可能な危険な動物であり、餌をもらうことに慣れた鳥は、森の中で人と出くわした時に餌をもらえないと攻撃的になり、暴れることが知られています。”

ペレーラ氏は、故意にヒクイドリに餌を与えた場合の最高刑は5222ドルであると述べた。

彼が言うには、クイーンズランド州北部のキュランダ周辺の人々がヒクイドリにカットフルーツをあげたり、住宅地周辺に住み着くことを誘導しているという最近の報告もまた調査しているそうだ。

 “ヒクイドリは湿潤熱帯地域では絶滅危惧種に分類されており、人間が故意に餌を与えることで、車に轢かれたり犬に襲われる可能性が高くなります。”

 “過去2年間にキュランダやミッション・ビーチ付近で46羽のヒクイドリが車の衝突で死傷しており、野生生物役員はこれらのヒクイドリの多くは人間が故意に餌を与えることに慣れてしまったと考えている。”

 “最近クイーンズランド州北部で発生したヒクイドリの交通事故は、今朝ミラア・ミラアで起きたもので、残念ながらそのヒクイドリは安楽死せざるを得ませんでした。”

 

【感想】

 野生動物への餌付け問題は、私たち人間と野生動物の双方の安全な暮らしのためにも解決すべき重要なものだと思います。以前、日本でも野生のヒグマが観光客に餌付けされたことをきっかけに市街地に出没するようになり、最終的に射殺されてしまったという出来事がありました。

ちょっとした野生動物への餌付けが命を落とすことにつながってしまうのはとても悲しいことです。

野生動物は身近に存在するからこそ、餌付け問題は、一般市民である私たちが特にも考えていかなくてはならないものであると思います。食べ物の残りや飲み物のポイ捨てなどももしかしたら野生動物が口にしてしまうかもしれません。

これから、餌付けではなく、もっと豊かな野生動物との関わり方を見つけ、人々の理解も広げたいと強く思いました。

 

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