明らかになりつつあるサイクロンのウミガメシーズンへの被害範囲 2022年5月24日

      2022/05/24

『Extent of devastation to turtle season becoming clearer in cyclone's wake』(英文PDF)

ABC Wide bay

2022年1月25日

Johanna Marie記

 担当:S.K.

【要約】

危険なうねりと高潮で孵化直前に何百もの巣が流されてから数週間が経ち,旧熱帯低気圧「セス」によるクイーンズランド州のウミガメシーズンへの被害範囲が明らかになりつつある。

クイーンズランド州公園野生生物局の科学主任であるコル・リンパスさんは次のように述べた。「バンダバーグとグラッドストーンの間で砂丘の浸食とカメの巣の消失が顕著です。どのくらい消失したかは正確には分りませんが,現在ゆっくりと追跡しているところです。おそらくは,モン・レポスを含むウンガラ海岸では150以上の巣が消失していると思います。」

 

アカウミガメの巣の破壊

クイーンズランド州カメ保護ボランティアのネヴ・マクラクランさんとデヴ・マクラクランさんは,アグネス・ウォーター近くのレック・ロックで高潮により破壊されたアカウミガメの巣の数を調査しており,多くのアカウミガメの巣がある土手が流されてしまったと語った.マクラクラン氏は次のようにも語った。

「アカウミガメの巣は破壊され,流され,完全に失われてしまったのです。」

 

彼は,母カメが砂丘より上に産卵したため,いくつかのアオウミガメの巣は生き残っているだろう述べた。リンプス氏によると,ボランティアが卵を砂丘より高い場所に移すことによりできる限り多くの卵を救出しており,営巣シーズンはまだ終わっていないと強調した。「まだ当分の間はカメの営巣は続きます。」と彼は述べた。さらに次のように語った。

「たくさんの卵が孵化しており,毎晩子カメが浜辺を走り回っています。」

しかしながら,大人まで成長するカメは平均1,000匹に1匹であり,生存確率は低い。彼らは性成熟期に達するまで30年かかるのだ。

 

新しい巣作り母ガメの減少

今シーズンは新しい巣作り母ガメの数が減少している。この点についてマクラクラン氏は,過去数十年間に捕食者や天候の変化によって巣が大きく失われた結果である可能性を指摘した。そして彼は次のように述べた。「クイーンズランド州のウミガメプログラム全体が心配しています。過去50年間で海に出る子ガメの数が減っているのです。その結果が今,1年目の巣作りの数として現れています。」さらに,次のように語った。

 

「早く改善しなければ,個体数を維持できるかどうかという重大な局面を迎えることになるだろう。」

 

リンプス氏によると、新しい巣作りカメが徐々に減少していることは、1990年代半ばに東太平洋で延縄漁業がエスカレートしたことにも起因している。「ペルーとチリ沖の延縄漁で非常に多くの稚ガメが殺され,それが今日のカメの個体数に影響を与えている要因の一つだと考えています。」と彼は述べた。「私たちは、孵化する子カメの数が増えるように、ここでできることをやり続けます。そのために浜辺の低い位置に産み付けられた卵が消失していまわないように卵を移動させるのです。」

 

 

<感想>

 モンレポスビーチはカメの産卵を見学できるスポットとして有名だと思いますが,そのような貴重な体験をできる場所で大きな被害が出てしまったことを残念に思います.ただ,ボランティアの方々のおかげで多くのカメの命が救われているということを知り,保護活動を応援したいと思いました.

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