フレーザー島のディンゴに多様性欠如の恐れ 2021年9月28日

      2022/04/28

『Fears Fraser Island dingoes lack diversity 』(英文PDF)

Courier Mail 2021年5月17日

Carlie Walker記

 担当:RM

今月公表された、フレーザー島のディンゴについての新しい調査により、その低い遺伝的多様性について保護する上での懸念が提議された。nature.comに掲載されたその調査は、サンシャインコースト大学に属するGen-ecologyリサーチセンターの研究者たちによって実施された。

それはフレーザー島のディンゴから大きなサンプル数を取り込んだ初めての調査で、将来の研究にとって貴重な基準データを提供することとなる。「世界遺産に登録されているクガリフレーザー島(クガリ)のディンゴの個体群は、オーストラリアで最も有名なものの一つである。」と報告書に記載されている。

「しかし個体群の遺伝的データの欠如は、情報に基づく保護管理システムの可能性を制限してしまう。

「私たちはクガリにいるディンゴの175の組織サンプルと、隣接する本土にいるディンゴの264のサンプルについて、遺伝的多様性と遺伝組織を比較するために9つのマイクロサテライト領域を使った。」

「その結果、クガリの個体群は本土のディンゴに比べて遺伝的多様性が著しく低いレベルであり、実際の個体数の規模において、4倍の個体減少が起こりうる。」と報告書は述べている。

この調査により、クガリと本土の個体群の遺伝的違いについて強固な証拠があることも見つかった。

クイーンズランドパークスとワイルドライフサービスは、クガリのディンゴ個体群(フレイザー島の原住民、バッチュラ族の間ではワンガリとして知られている)を最善の方法で管理するために、最も包括的な証拠を確認しながら研究者たちと協力して調査していくと、環境省の報道官は述べた。

 

<感想>

オーストラリアでディンゴを見たのはかなり前です。1回は2匹が放し飼いされている中に飼育員の方と一緒に入り、じっと座ってディンゴを見ました。飼育員には慣れているようで近くまで来ましたが、私たちは動くことを禁じられていて、ただただ何とも言えぬ感動と興奮と共に体は硬直していました。その時のディンゴは堂々としていて、野生の狼のようでした。同じ日に別の場所でやはり放し飼いされている老いたディンゴも見ました。目も殆ど見えないとのことで、網の外からそっと首筋にさわりながら穏やかに過ごしてねと願ったのを覚えています。。

フレーザー島のディンゴは純血に近いと読んだことがあります。遺伝子の低い多様性はそれ故でしょうか。その血筋を保ちながらうまく子孫を残せる方法が早く見つかり、将来長く安全に保護していけることを願います。

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