Kyam君、森に帰る!

      2016/05/06

ブログ第一号よりお伝えしてきました、カイアム君が7月6日に森に帰りました。

to-be released瞼の手術、GAと良く効く青い目薬の効果があって、結膜炎の症状も回復したようです。
ただ、視力は殆どありません。
せっかく森に帰っても、目が見えないというだけで、
周囲の住人が心配してレスキューを要請する場合があります。
レスキューされる必要がないのに、捕獲されるのはコアラにとっては大変な負担になります。
そこで、住人もレスキュー隊も事情を良く知った上で対処できるように
カイアム君の耳に特別なタグを付けて森に放すことになりました。

目が見えないコアラでも、自分のテリトリーの森へ戻れば、
何が何処にあるのかは、しっかりと分かっているようです。
確かに、新しく作られた道路や住宅街という危険はあるでしょう。
そんな危険はそもそも無いのが一番です。
でも、そんな環境の中でも、頑張って生き延びる可能性は充分にあります。
素敵なパパになる可能性があります。

退院良かったねという気持ちと、
これからの森の生活が必ずしも簡単ではない事に対して、
「ごめんね、森がずっと変わらないと約束できたら、どんなに良いか…」
という申し訳ない気持ちが混ざります。

カイアムに、危険や辛い出来事が起きませんように!
これからも怪我せず、しっかり食べて、元気にやっていける事を祈って送り出しました。

BY 平野聡美

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