オサガメの目撃はクイーンズランド沖を巣として戻ってきたことを指し示す。2022年1月18日
2022/01/18
『Leatherback turtle sightings could indicate return to Queensland shores to nest 』(英文PDF)
ABC Wide Bay
2021年10月16日
Stephanie Doole and David Dowsett記
担当:YUK
【要約】
バンダバーグ海岸沖でまれに見られるオサガメは、オーストラリアの海岸での巣作りに戻ってきた証となりうる。
最近のホエールウォッチングツアー乗船した乗客と乗組員は、つがいのカメを含め、3度も珍しい生き物を目撃することができた。
アカウミガメはしばしば発見される一方で、オサガメを垣間見ることは息をのむ光景だとツアーオペレータのベレットレイクリーは話す。
“シーズン最後のツアーで、オサガメはボートとクジラの間にすぐに来た”と彼は言った。
“数年間で初めてオサガメを見た瞬間だった・・・数週間の間でこれほど多く見るのは非現実的だ。”
オサガメは世界で最も大きなカメの一種で、甲羅を含めて1.5メートル以上に成長する。
オサガメは春の間にクイーンズランドを通って移動する。
クイーンズランドパークスアンドワイルドライフサービスでの絶滅危惧種の扱いについて主任研究員を務めるコルリンパスはこう言う。人々が水面に何か見たとき、しばしば大きな生物を他のものと勘違いしていることがある。
“人々は、船の中心の線が見えた状態の上向きの小舟だと思う。”
絶滅危惧種への願い
つがいのオサガメを見ることは特に稀で、オーストラリアで見られた前回の繁殖は25年前である。
主な巣作りの場所はアグネスウォーターとバンダバーグの間で、つがいが見られたところから約80キロメートル離れた場所である。
リンパス博士が言うには、1960年代から1970年代漁師によって敷かれた網に多くのオサガメが絡まってから、太平洋における頭数は危機的なレベルである。
“ここ数十年で99パーセントが減少した・・・つまりほとんど残っていない”
最近オーストラリアで死亡が確認されたオサガメのほとんどは、タスマニアやビクトリアのロブスター漁師による仕掛けによって引き起こされた。
“オサガメは水面近くのクラゲを食べ、浮かんでいるロープに引っかかってしまいます。”とリンパス博士は言った。
調査員はこの地域において、オサガメの繁殖について議論することと同じく、絶滅についても議論をしてきた。
“現在ではすべての見通しが変わった。”
メスのオサガメは求愛が行われた場所に卵を産む事はない、しかしリンパス博士は、調査員はメスのカメがビーチに来ることを願っているといった。
“オサガメはソロモンやニューギニアのようなまだオサガメの巣が残っている地域に移動する可能性があるだろう。
“わたしたちは卵が孵化し、孵化した子ガメが海に戻るためにできるすべてのことをする”
良い変化を探す
ヒラタウミガメは10月9日の繁殖期にモンレポスビーチにやってきたのと同様にオサガメもやってきた。それは想定よりも1か月早かった。
リンパス博士が言うには、54年間の観察の中でウーンガラ海岸を離れたモンレポスでの巣作りでは最も早い時期であった。
カメのシーズンは顕著に観光の目玉となり、3万人以上の人がモンレポスタートルセンターに毎年やってくる。
この早い時期の到着は、カメが気候の変化に適応していることを表しているのかもしてない。
“ビーチは真夏になると過度に熱くなるようになったため、カメはビーチがより涼しい早い時期に巣作りを始めていることが分かった”とリンパス博士は言い、カメの変化には元気づけられると付け加えた。
“カメは私たちがもたらした気候変化の問題のいくつかに適応できる能力を持っているようだ。”
【感想】
ウミガメに対して私が持っている印象は、穏やかで人を癒す力があるということだ。また観光にもなっていることから、人間にも近い動物であるといえるのではないだろうか。だからこそ人間が引き起こした気候変動や意図しない捕獲で頭数を減らしてしまうことは改善していくべきだと考える。現在日本でも、プラスチックを減らし気候や海の環境に悪影響を引き起こさないための活動が活発になってきた。私自身は使い捨てでない袋やストローを持つようになった。しかし持ち忘れることもしばしばあったので、これからは忘れないように持ち歩こうとこの記事を読んで感じさせられた。
カメが気候に合わせて慣習を変化させているのと同じように、私たちも環境を守るために慣習を変えていかなければならない。