南オーストラリアMurray Malleeの低木地で人工衛星技術によって数百頭のウォンバットが発見される 2021年1月19日

      2021/01/19

『Hundreds of wombats detected with satellite
technology in SA Murray Mallee scrubland』(英文PDF)

ABC Riverland  2020年5月18日

Samantha Dawes記

 担当:M.H.

《要約》

人工衛星の画像によって1000頭以上ものミナミケバナウォンバットが南オーストラリアのMallee地域で発見された。この事実はケバナウォンバットが乾燥した生態系で繁栄していることを示している。

この画像の撮影は、Murray-Darling盆地の中でも5000ヘクタールにおよぶ極めて重要な生息地であるYookamurra 自然保護区におけるウォンバットの個体数を調べる調査の一環であった。

上級生態学者のHelen Crispさんによると、人工衛星の技術を利用することで、複雑な網上に広がるウォンバットの巣穴が存在する可能性のある場所を地図上に示すことができるそうだ。Crispさんはこの地図を利用して野原にある巣穴の場所を突き止め、中にウォンバットが住んでいるかどうかを明らかにすることができた。「私たちは650か所以上の場所を見に行きました…そのうち500か所以上がヴォンバットの巣として使われていました。」と彼女は言う。「足跡や糞、あとは巣穴の入り口周囲の掘られた痕跡からでも巣穴がヴォンバットに使われているかどうかを判断することができます。」と彼女は言う。「本当に運が良ければ、ウォンバット自体が巣穴にいる所を確認できるかこともあります。」

視覚的な情報だけが、Crispさんがウォンバットの巣穴の利用状況を知るために使った唯一の道具ではない。「時おり巣穴に近づくと土の下からゴロゴロという音が聞こえ、空中に砂埃が噴き出すのが見えます。」と彼女は言う。

ヴォンバットの数を集計するための複雑な公式

ミナミケバナウォンバットの個体数を決定することは、単に視覚や聴覚を利用して動物を見つけ、数えることよりも複雑な作業であった。

Crispさんは1つの巣穴に何頭のウォンバットが住んでいるかを推測するために「活動指数」を利用した。「少し機械的になってしまいますが、1つの活動的な巣穴がある場合、その巣穴には0.43頭のウォンバットがいることになります。」と彼女は言う。「つまりもし10か所の活動的な巣穴がある場合、活動指数を掛け合わせることで少なめに見積もったウォンバットの個体数をはじき出すことができます。」

これまでにCrispさんの調査によって1000頭以上のミナミケバナウォンバットがMallee自然保護区に生息していることが示された。「これは現時点でウォンバットの保護において、私たちが良い成果を出していることを表しています。」「私たちがこれらのすばらしい動物が巣穴にいる所を見られるのはとても幸運なことです。そして巣穴が非常に密集している地帯もあり、大抵これらの地域では自然のアカザ科の低木が多く見られます。」この調査は数週間後に完了すると推測されている。

<感想>

ウォンバットの個体数を推測するために人工衛星の技術が利用されていることに驚きました。絶滅に瀕した動物を保護するためにはこのような科学技術を積極的に利用して、野生動物の個体数の動向や生息環境などを調査していくことが重要だと思います。

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