孤児のハリモグラがAlice Springs Desert Parkで第二の人生のチャンスを掴んだ 2020年10月13日

      2020/10/13

『Orphaned echidna getting a second chance at life at Alice Springs Desert Park』(英文PDF)

ABC Alice Springs

Alex Barwick and Emma Haskin記

2020年 2月27日

 

担当:金谷美里

 

《要約》

写真:Alice Springs Desert Parkに来たとき、赤ちゃんハリモグラの体重はたった112gしか無かった。今では400gを超えている。

 

「ハリモグラの赤ちゃんが街から200キロメートル南に離れているイマンパで見つかりました。」と、Alice Springs Desert Park で哺乳類担当の飼育員であるCarly Humphrysさんは言った。

 

「ハリモグラは実際にAlice Springsに連れてこられる前、彼の世話を1週間してくれたコミュニティのメンバーの1人によって拾われました。」

 

「世話をしたメンバーはハリモグラがラクトースを摂取出来ないことを知っていたので、最初はココナッツミルクを彼に与えました。」

Humphryさんはこんなに小さいハリモグラの赤ちゃんを見るのは珍しいことだといい、言うまでも無く彼を一人前になるまで育てることにしました。

 

私達はこのハリモグラの大きさから考えて、このハリモグラは生き延びることが出来ないだろうととても心配していました。

 

「私が行ってきた調査と、面識のある獣医師たちの話しによると、120g以下のハリモグラの赤ちゃんの人工飼育は普段あまり成功しないという結果があり、今回保護されたハリモグラが施設に来たときは112gしかなく、それは彼が生き延びる可能性が低いということを示していました。」

 

飼育員は愛情を込めて、保護したハリモグラをPugglyと呼びますが、それは彼の公式な名前ではありません。

「これはいつものことなのですが・・・私達は保護した動物が生き延びるだろうとわかるまでは、たいてい名前はつけないのです。」と、Humphryさんは語る。

 

餌付けが最初の困難

 

ハリモグラに特化した餌を与え始めるためには約10日かかります。

 

「最初は、この赤ちゃんハリモグラはまた、お母さんの育児嚢にいるべき段階だったので、手のひらから粉ミルクを与えようとしました。」とHumphryさんは言った。

 

「母親ハリモグラが育児嚢の皮膚からミルクを染み出させることで、赤ちゃんハリモグラは舌でそれを舐めるのです。」

 

残念なことに手のひらの方法は成功しませんでした。

 

「彼はただ私の手の中に顔をうずめていただけで、ただ彼にミルクがかかってしまっただけでした。それで、シリコン製の卵を入れるカップを使ってみることにしました、そしてその方法は上手くいったようです」と、Humphryさんは続けた。

 

「赤ちゃんハリモグラがミルクを飲む事ができるようになると、もっと早くミルクが飲めるようになるために、多くのミルクを容器に入れることにした」

今では赤ちゃんハリモグラは4日に一度、自分自身でミルクを飲めるようになるためにボウルからミルクを飲んでいる。

「ハリモグラは毎回の食事から体重の約20%を摂取するべきで、今このハリモグラは継続的に摂取できています。それはとても素晴らしいことです!」

 

まだ困難の森を抜けたわけではない

 

おおよそ3ヶ月にもかかわらず、このハリモグラの変貌は驚くべきものです。彼の飼育員は最終的に彼が自給自足で生きていくことを望んでいます。

「現在、彼は450gになりました。」と、Humphryさんは教えてくれた。

 

「今ピンク色のトゲのない小さな生き物は、実は色素沈着をして皮膚が少し黒くなっています。そして、ちょうどトゲも頭をのぞかせてきたところです。」

 

次の困難は孤児のハリモグラを離乳させ、大人のハリモグラの食事に移行させることだ。

 

「もしハリモグラが十分な脂肪を蓄えていない場合、肺炎になって死んでしまう可能性があります。」

「離乳のプロセスは赤ちゃんハリモグラによりますが、5から7ヶ月かかります。多分この子は孤児としてやって来たために他の一般的な子よりもスタートが少し遅かったので、離乳まで多少長くかかるでしょう。」

 

しかし離乳するまでは、飼育員たちは正式な名前を与えるのをためらっています。

 

「私達はこのハリモグラが100%離乳の壁を超えられると確信するまで、公式な名前を与えるのは延期しています。」Humphryさんはそう語った。

 

【感想】

野生下では生き残れなかっただろうハリモグラの赤ちゃんが人間の力を借りて、危機を脱出しつつあるのはと素晴らしいなと思います。飼育員さん達の努力に驚かされました。この子の飼育を通じて、これからの単孔類の繁殖がもっと繁栄してくといいなと感じます。

 - AJWCEFブログ