ポッサムがヒッチハイク -小型トラックの荷台に乗って巣から100km-2020/05/12

   

『Possum hitchhikes 100 kilometres from city home in spare tyre on the back of a ute』(英文PDF)

ABC Sunshine Coast 2019年11月6日

担当者: N.M.

≪要約≫

Megan Kinninment記

若いリングテイルポッサムは、計画外の住処の変更を行い、週末にブリスベン中心部に駐車した小型トラックのスペアタイヤに巣をつくることを決めた。

ポッサムはブリスベンの市立植物園から道路を隔てて、ロイヤルオンザパークホテルに駐車された小型トラックのスペアタイヤに、葉の茂った巣をつくった。運転手がサンシャインコースト内陸部のウィッタにある自宅に戻った時、ポッサムは100kmの道のりをヒッチハイクしていた。

運転手(匿名)は会社の会議に出席する間ホテルに滞在しており、家に着いて車のタイヤの後ろに葉が垂れ下がっていることに気が付いたと述べた。「嵐の強風で葉が中に入ったのかもしれないと思った。」と彼は言った。葉を取り除くために手を伸ばした時、彼は何か小さな毛皮のあるものが動くのを感じたそうだ。

「そのポッサムは私の握りこぶしほどの大きさだった。体を丸め、どこにも行かなかった。」と述べた。
男性は野生動物ボランティア組合(WILVOS)に電話し、ボランティアの救助者がポッサムを捕獲してブリスベンに戻すことができるように、毛布や羽毛布団でタイヤを覆うように伝えられた。

しかしポッサムには他のアイディアがあり、緑豊かな男性宅の裏庭に逃げ込んだ。「そこはブリスベンの駐車場よりはるかに良い環境である。」と運転手は言った。WILVOS責任者のDonna Brennanさんは、ポッサムは新しい家で生き残る可能性が高いと述べた。

「彼は若いので大丈夫だろう。成獣が自然界に放されるときはより大きな脅威とみなされ問題になるが、一方で幼いポッサムには寛容になるでしょう。」と彼女は言った。

ポッサムは生後約8ヶ月と推定され、両親から離れて暮らすのに十分な年齢だと彼女は言う。

「このポッサムは彼らが巣立ちして、自分の巣をつくる年齢。これは葉でできた円筒形の鳥の巣のようで、本当に美しく編まれ、とても強いものだ。」とBrennan女史は述べた。「彼らは葉を拾いに行き、それを尾で運び、組み合わせるだけでこの巣をつくっている。」

ポッサムの冒険はユーモアな出来事である一方、野生動物の生息地が人間の開発によって失われているため、彼らの圧力が高まっていることを浮き彫りにしているとBrennan女史は語った。「都市部や町中では巣や食物を守ることは困難であり、そのためどの木も重要になる。」と彼女は訴えた。

写真1:幼いポッサムが車のスペアタイヤに葉の巣をつくった。

(Facebook:Wilvosサンシャインコースト)

写真2:ポッサムの生活は人間の開発によりますます圧迫されている。

(ABC News:Gian De Poloni、写真ファイル)

≪感想≫

野生動物と人が共存するのは改めて難しいと感じました。

ポッサムがヒッチハイクをしたというこの出来事は、ユーモラスで思わず笑ってしまいます。普段私たちが野生動物と関わることは滅多になく、日本では尚更珍しいことでしょう。

しかし違う角度から考えると環境問題が見えてきます。ポッサムがタイヤに巣をつくることになった理由には人間活動が影響しています。日常の出来事の背景に何があるかを考えると、様々な因果関係が見えてくるでしょう。人と野生動物は隔たりがあるようで、お互いに影響を及ぼしあう存在です。生活様式が変化していけば、双方の関係性の在り方も変わっていきます。この変化を受け入れる柔軟性が今後さらに必要となっていくでしょう。もし野生動物と遭遇したら、トラック運転手のような優しい対応を思い出したいです。

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