森林火災の後、捕食者に避難所を奪われ、生息地を失ったフクロネコへ対する研究者の心配 2021年5月25日

      2021/05/25

『Researchers fear gor quolls after bushfires destroy habitat and create haven for predators 』(英文PDF)

ABC Illawarra 2020年4月19日

Jessica Clifford and Caitlin Dugan記

 担当:うた

≪要約≫

科学者は、オーストラリアの最も絶滅の危機に瀕している有袋類の一種が、叢林地火災により生息地の一部が滅ぼされたり、残された生息地も捕食者の避難所とされてしまい、本土において危機にさらされているかもしれないと危惧している。

フクロネコは、本土において60年前に絶滅していたが、タスマニア島のみで生存していたために、近年本土へ運ばれ、自然に放たれた。

再野生化の分野における生態学者である、パトリック ギメィリ氏は、2年間、ニューサウスウェールズ州のブーダリー国立公園でフクロネコについて研究してきた。彼は、火災は公園には到達していないが、まだ焼けていない安全な場所へ今も逃げる捕食者の生息地を破壊していると言う。

”ブーダリーはキツネにとってまだ焼けていない避難所なのです”

”我々は、さらに侵入するキツネがいるかどうか、彼らを管理するためにできることを解明しようとしています。”パトリック氏は言った。

 

保留された再野生化プログラム

再野生化を進めるオーストラリアは、本土におけるフクロネコの生息数を増やすために、定期的に国立公園に彼らを放している。

パトリック氏は、もしキツネの数が少なければ2021年にジェービス湾で更に多くのフクロネコが放たれるかもしれないという。

”これは野心的な計画である。しかし、リスクなしに成果を得ることはない。”

”このプログラムから学べること全てに、保全が前進するための価値があるのだ。”

新型コロナウイルスの影響により、公園では観光客の制限もしている状態なので、科学者はそのことが保全の妨害と、道路でひき殺されてしまう個体数をより減らせることに繋がるよう望んでいる。

”我々は、幾らかの繁殖が起こることを望む。”

”公園が再開した時、公園に出てみて、育児嚢に子供がいるかどうかを確認する。”パトリック氏はこう言った。

 

全てが悪いニュースではない

海岸を更に南下したところにあるフクロネコ教会チームの研究者は、モンガ州立公園にいる別種のフクロネコを写したと言う。

4匹のおなじく絶滅を危惧されたオオフクロネコは、ほとんど完全に生息地を失ったのにも関わらず、カロワンの山火事の後に見られた。

ウロンゴンの大学のカトリーナ マイカック氏は、有袋類は地下に隠れたり、火から逃げたり充分賢い動物だと言う。なぜなら、彼らは1日で長距離進む事もできたからだ。

しかし、モンガへ行けず、また11月から2月までまでフクロネコにも接近できなかったので彼女は彼らが生き残っているかどうか心配していた。

彼女は、生き抜いたフクロネコの写真を最初に見た時、チームはまさに大喜びしたと言った。

”2月に帰ってきて初めてフクロネコの写真を見て、実に感動した。”

”それは我々に種の回復力の本当の実態を教えてくれた。“マイカック氏はこう言った。

 

【感想】

山火事により、捕食者が生息地を移すことから、被害が一つの種に及ぶと、そこから他の多くの種に影響を与えることがわかりました。そして、自然はあらゆる生物、環境のバランスが取れていることで成立していることを実感しました。だからこそ一種でも絶滅する生物がいるとそのバランスが崩れてしまうため、野生動物保護活動は重要であると思います。

近年世界各地の大規模な山火事についてのニュースを見ます。森林火災の原因の一つには地球温暖化があげられます。私たちは直接助けられなくても、自分たちの行動を変えることが壮大な自然で必死に生きる動物たちを守ることに繋がることを忘れずに生活したいです。

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