オーストラリアと鯨類
皆さん、こんにちは!AJWCEFスタッフのAyakoです。
ドルフィントレーナーになるのが夢で海洋哺乳類について勉強した後、オーストラリアでの短期留学がきっかけでそのままオーストラリアに舞い戻り、紆余曲折を経て動物学を勉強後、AJWCEFと出逢い現在野生動物に関わるお仕事をさせていただいています。
動物大好きの部屋では、オーストラリアの海洋哺乳類についてご紹介させていただきたいと思っています。このお部屋が野生動物との共存について考えるきっかけになったら嬉しいです。
今回は私にとって記念すべき!第一回目の投稿となりますので、まず初めに、オーストラリアと鯨類についてお話したいと思います。
オーストラリアは1978年、オーストラリアの捕鯨産業終焉以降、鯨類の保護と保全に努めてきました。現在オーストラリアの海域では約45種のクジラやイルカが見られます。地域、国、国際レベルでのこれらの種の保護は、オーストラリア政府の優先事項です。オーストラリアの海域で保護されているにもかかわらず、クジラとイルカは依然として人間の活動によって脅かされています。
クジラやイルカは海洋哺乳類、つまり、私達と同じく肺で呼吸し、赤ちゃんを産み母乳で育てる恒温動物です。分類学上、イルカといった分類はなく、“クジラ目”の中にクジラもイルカも含まれます。
オーストラリア周辺海域は様々な水棲生物の生息地となっていて、10種の大型クジラや20種の小型クジラ、15種のイルカ(ネズミイルカ科を含む)を見ることが出来ます。
オーストラリアでは環境及び生物多様性保護法によってオーストラリア周辺海域をオーストラリアクジラ保護区とし、保護区内に棲む全ての鯨類(クジラ・イルカ)は保護されている為、保護区内での鯨類を傷付ける等の行為は罰則の対象となります。
また、その保護法の下、以下の5種はオーストラリア国内において絶滅危惧種に指定されています。
・シロナガスクジラ(絶滅危機)
・ミナミセミクジラ(絶滅危機)
・イワシクジラ(危急)
・ナガスクジラ(危急)
・ザトウクジラ(危急)
このようにオーストラリアでは保護の対象となっている鯨類。
今回は簡単にオーストラリアと鯨類についてお話させていただきましたが、次回からはオーストラリアで見ることが出来る鯨類について、種別にご紹介出来ればと思っています。
参考:http://www.environment.gov.au/marine/marine-species/cetaceans