気性の荒いフクロネコが野生下で生存しているということが研究より明らかになる 2020/07/21
2020/07/21
『Angry quolls more likely to survive in the wild, study shows』(英文PDF)
ABC Radio Hobart 2019年11月29日
担当者:Togy94
《要約》
Georgie Burgess記
あなたの性格タイプはあなた自身をどんな人だと言っていますか?
もしあなたがヒガシフクロネコのような気性の荒い性格だったら、おそらく野生下で生き残るでしょう。
The Fenner School of EnvironmentとSociety Natasha Robinsonのリサーチフェローは、飼育下で繁殖した有袋類のフクロネコが野生へ戻った時の生存率が、フクロネコの性格によって左右されるのかの関連を裏付ける研究をおこなっていました。
“全体的な興奮値の高い動物は野外においての高い生存率と結びつく”、Dr Robinsonは言います。
ヒガシフクロネコは60年以上前にオーストラリアの本土で、キツネにより一掃され、本プログラムはニューサウスウエールズでの野生の個体数を高めようとするものです。
フクロネコはタスマニアにあるTrowunna Wildlife保護区とDevils at Cradle 野生動物保護区で飼育繁殖さJarvis BayのBooderee National Parkに放されました。
“ヒガシフクロネコは本土において絶滅したと考えられていました”とDr RobinsonがABC Radio Hobartで話しました。
元々フクロネコは国内全土で見られた種ですが、今は唯一タスマニアにのみ生存します。
本土のフェンスで囲われた指定保護地区や保護区にはヒガシフクロネコはいますが、本プログラムは初めて再び野生下に種を導入することになります。
フクロネコの気性がより荒いほど、より安全です
本研究でフクロネコの再導入で生存率が改善されることを願っています。
2018年の試験的なプログラムで国立公園に放たれた20匹のフクロネコのうち、6匹のみ生き残りました。
“ご想像できる通り、これらの動物たちは飼育下にあり、捕食者等の脅威にさらされていない環境にいます” とDr Robinsonは言います。
死を引き起こしたのは、キツネやイヌ、自動車そしてニシキヘビでした。
“これらのクオールは、保護区で発生しているこれらすべての脅威に完全に無防備です”と彼女は言った。
Dr Robinsonは今週ローンセストンでおこなわれたEcology Society of Australia 会議で彼女は結論を述べました。彼女は、フクロネコの野生下への再導入において異なるステージを、再捕獲も含めて観察しました。
Dr Robinsonはフクロネコを扱う際、どのような反応を示すか、どのような攻撃をしてくるのか、そして噛みつくもしくは威嚇の音を立てるのかを記録しました。
より反応が大きく威嚇が多いほど、生き残る可能性が上がるでしょう“と彼女は言いました。
“もし我々が、それぞれの動物達に対して、捕食者や違う脅威にもっと慎重になるように教えることが出来れば、Booderee国立公園で生き残る可能性があるでしょう”
そのプログラムはこれからの3年間で100匹のフクロネコを放す予定で、今年は既に40匹放ちました。
実験段階の間のフクロネコの生存率は低いものの、Dr Robinsonは、生きるためフクロネコの野生下での行動が適合している形跡があると言いました。
“フクロネコがキツネに食べられている様子を発見した時を除いて、キツネやフクロネコは滅多に接触することはありません”と彼女は言います。
最近のビデオフィートでは、キツネがフクロネコのエリアにいる間、キツネが去るのを穴に隠れて待つフクロネコの姿が記録されていました。
“フクロネコは環境下の脅威について順応しそして学習していきます“と彼女は言います。
各年、我々は挑戦しそして我々が前年で学んだものや修正点について考えています。
~感想~
生き延びる力が弱い動物は、どうしても天敵や災害によって個体数がどんどん減ってしまいます。
そのため、種を絶やしてしまわないように飼育下での繁殖で数を増やして野生に戻すプロジェクトは
とても大事ですね。
今回の記事のように飼育下繁殖の動物でも自然界に徐々に慣れていき、敵が近くにいても見つからないように
やり過ごせるようになるほど変化することが分かって驚きました。このままプロジェクトが無事に進み、フクロネコが増えますよう応援しています。