クイーンズランド州のガリ島にて、12歳の少年がタグ付けされたディンゴに攻撃され、今年5回目以上の攻撃となった
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少年と一緒にいたグループは、ディンゴスティックを持ってきていたが、水に入る前に近くの岩に置いてきてしまった。
2025年2月17日 7news by Demi Huang
担当 Jomiy
今年、野生動物による複数の事件が報告されているクイーンズランド州の島で12歳の少年が個体管理のためにタグ付けされたディンゴに噛まれた。
日曜日の午後12時15分頃、かつてフレーザー島(Fraser)と呼ばれていたガリ島(K'gari)の浅瀬で、少年はもう一人の子供と大人と遊んでいたときに、その攻撃が起きた。
彼らは、ディンゴスティックを持ってきていたが、水に入る前にそれを近くの岩の上に置いてきてしまった。
島にある海辺の宿泊施設「Yidney Rocks」の付近で、雄のディンゴは少年の背後から近づき、噛みついた。
近くにいた釣り人たちが彼を救助するためにすぐに駆けつけ、ディンゴスティックを使って追い払おうとした。
ディンゴは一旦離れたが、少年グループの宿泊施設まで付いていった。
少年は浅い刺し傷と裂傷を負ったが、救急隊員の手当てを受けたあと、追加の治療は必要としなかった。
クイーンズランド公園野生生物局(QPWS)のレンジャーたちが到着したときには、ディンゴはまだその周辺にいて、写真から個体番号(タグ)が識別がされた。
今後も、彼らはディンゴの行動を監視し続け、島の住民や観光客向けのさらなる教育を提供する予定である。
クイーンズランド公園野生生物局(QPWS)は、事件の調査を続けている。
ガリ島の訪問者は、常にディンゴスティックを携帯し、警戒心を怠らず、また、集団で行動しすることが推奨されている。その他、食べ物を施錠して片づけること、及びすべてのゴミ、魚、釣り餌をしっかりと保管し、可能な場合はフェンスの囲いの中でキャンプをするよう促されている。
また、子供や10代の若者等のそばに大人は常にいることがとても重要である(腕の届く範囲で)。
ディンゴに餌付けをしたり、食べ物や食べ物の入った容器をテントの中で保管することは必ず避けて、ディンゴに遭遇したときに走って逃げてはいけない。
今年、この島では少なくとも5件、訪問者が攻撃される事件が発生している。
1月には、3歳の子どもが家族と一緒に歩いているときに、足の後ろをディンゴに噛まれた。
昨年8月、島の東側のヌカラ岩場(NgKala Rocks)近くで、8人の子どもたちと一緒に釣りをしていた4歳の女の子がディンゴに襲われ、胸と腹部を噛まれた。
2024年では21件以上、ディンゴに関する事件がこの島で報告された。
【感想】
この記事を翻訳して印象に残ったのは、ディンゴスティックの存在です。政府が、野生動物と人の両方を守るために島に設置していることを知りました。
また、オーストラリア政府のディンゴスティック紹介ページ※に、『Remember – part of visiting the island is coexisting with dingoes while you’re there.
(覚えておいてください–島を訪れるということは、そこにいる間、ディンゴと共生することも旅の一部です。)』という文があり、野生動物に対する私たちの認識を考えさせられる重要な言葉だと感じました。
ディンゴスティックのような物理的な防御策を実施することで、安全を確保できるだけでなく、野生動物と安全な距離を保つ方法を学ぶツールとしても大切な役割を果たしていると思いました。